バックエンド問題の検証も収束に向かって

2011年12月15日 (木) ─

 原子力バックエンド問題勉強会は10回目を数えた。

 今日は、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也先生をお招きしての講演。かつての経産省の改革派による「19兆円の請求書」も資料として提示しながら、飯田先生のバックエンド問題に対しての論点整理を示される。

 僕なりの素案の整理はしつつも、当会は年内においては「米国の原子力の将来に関する有識者委員会(ブルーリボン委員会)」のアリソン・マクファーレン委員(ジョージメイソン大学環境科学政策准教授)の講演を16日に行っていただく。

 その後は茨城県東海村、青森県六ヶ所村さらに福井県のもんじゅ視察を行い、年内最後にたたき台の素案を準備していきたいと思っている。

 極めて、まじめにかつ真剣に討議してきた当会であるが、年明けには提言骨子の取りまとめに入りたい。

 しかし、大変なのはここから。

 論点の整理は問題ないと思っているが、要は、このバックエンド問題を全国民が自らのこととして判断し選択しうるかという課題に直面することになる。これは、原子力のみならず、国民が自ら行ってこなかったことを改めて判断することにもなる。

 極めて重い議論になる。

バックエンド問題の検証も収束に向かって