ツボにはまる
2008年11月28日 (金) ─
小沢代表と麻生総理の初の党首討論。
小沢代表が拒否しているだの、いやそうではないだの、とにかくやっとのことで実現の感だが小沢代表は勇んで臨んでいった。
麻生総理に、なぜ二次補正予算を提出しないのか!?の一点で前半を攻める。
麻生総理は、中小企業向けの金融については一次補正で十分だ、しかし借り手の方の手当てでだけではなく貸し手側の手当ても必要で、未だ採決されていない金融機能強化法案の採決をお願いしたいと論点をすり替えてきた。
小沢代表も、年内は一次補正で十分だとの総理の認識を確認し、ならばあわててぶち上げた二次補正はなんだったのかと詰め寄った。
あわせて、一次補正で十分でかつ二次補正が来年ならこの年末に解散総選挙をすればまさに国民の審判を受けての政権運営が可能だと語る。
総理の論理矛盾は十分あぶり出せたと思う。
後半に解散を詰め寄る場面は、むしろ残り5分のところでよかったんじゃないか。それよりも、「生活対策」のもっと具体的な話に踏み込めば、麻生総理の「借り手と貸し手」の話に引きずり込まれる必要もなくなる。
そもそも二次補正は「生活対策」として給付金や高速道路減額や地方への1兆円など生活支援の要素が多い対策として出されてきたもの。具体的な総理のいうところの生活対策を示して年内に早急に行う価値はないのかと詰め寄っても良かったと思う。惜しむらくは、その点くらいか。
しかし、おおむね小沢代表が押せ押せの形になった。
おそらく、政権与党の幹事長まで勤められた小沢代表にとっては「補正予算の審議」を行うか否かというのはもっともツボにはまった部分だったんだと思う。内角ベルトの線でフルスイング、という感じか。
ボールがバックスクリーンにまで飛んでったかって?ウーン...。
ツボにはまる