チョット早いが、一年をふり返って

2008年12月28日 (日) ─

 臨時国会最後の本会議を終え会期末。山口、和歌山の候補者応援と地元での年末の行事をこなして昨日、奈良事務所の納会。事務所はこれで年明けまで閉鎖となる。

 僕はすぐに上京。年末年始、予算委員会の準備で国会事務所に缶詰状態に入る。事務所の外交チームも、事務所は閉まってはいるが本人不在の分の年末の挨拶回りに不休で臨む。

 毎年、年末年始は地元のお世話になった地域を回っていたのに「今年はどうした?」となるだろうなぁ、と気にはなるが仕方がない。イケちゃんに、大晦日、携帯のテレビ電話でかけてこいよ!、ホントに国会事務所でみんなでがんばってるところから挨拶するから!と伝える。

 自分の事に関してになるけど、今年一年を少しふり返る。ホントに大きなステップとなる一年だったと思う。

 年明けから、ねじれ国会下での国会改革を超党派で研究し中央公論誌上に発表。すぐに予算委員会に入ると「道路」に特化した質疑で59兆円の中期計画を突き崩し、とうとう道路特定財源の一般財源化を政府に踏み込ませた。そして、その後は官僚主導から政治主導に大転換を図る公務員制度改革に取り組み、天下り根絶法案の策定作業に入ると同時に与党を追い込まない、廃案に追い込まない寸止め質問を繰り返して修正協議でほぼ民主案丸呑みの法案成立にこぎつけた。

 閉会中は、選挙準備を推進し地域での新たな後援会組織の構築と全国の候補者応援に走る。奈良事務所スタッフ全員が候補者事務所に入って活動をする「移動事務所」応援など候補者の支援も徹底してやった。

 党の代表選挙では野田さんの出馬の意思をいち早く受け止めこれも必死で支えた。代表選は、結果として候補者一人で選挙なしとなったがあのギリギリの状況の中で、どういう人が何を考え、どんな行動するかがよくわかった点で政局感を磨く意味のある時間だったと思っている。

 党運営という点では県連代表として三年目に臨んだ。新人県議を幹事長に抜擢し、円滑な県連運営が行われた。4区候補者擁立を果たし、地方議員補欠選挙などでの自・民激突選挙も制し県内における民主党のプレゼンスを高めることができた。県連代表も丸3年勤めてきたが、来年には政権交代選挙を総仕上げとしたい。

 臨時国会半ばからは、早々に選挙は延びたと判断し地元張り付きをやめて国会常駐。来年の争点、選挙争点の策定のための政策調査活動に没頭。金融危機、経済危機に対しての政策提言を行うべく、有識者との連携を図りながらマクロ経済研究会などを立ち上げる。

 一方、道路問題はこの国の背骨を型作る社会資本整備の根幹だとの想いで、雑誌や新聞各方面に発信を続けると共に、個人的に新政権による21世紀の新たな社会資本整備計画の草案策定の準備に入る。

 そして、公務員制度を含む行革はいよいよ政権移行を具体的にイメージしながらその工程表作成に取り掛かる。これも個人的に。

 年末、来年の予算委員会での勝負の瞬間まで全速力で走る。

 今年前半政策に集中し、折り返して政局をにらみ、そして選挙戦準備で戦略戦術を磨きあげ、後半あらためて政策特化し政権交代へ向けて突破を図る。

 丸五年の議員生活で、ようやくいろんなことが見えてきた。スタッフや同僚議員や支持者に支えられて何とかやってこれたが、5年の中で、もっとも自分独自の色が出せた。ある意味、自分のスタイルが確立できた一年だと思う。

 今日含めても今年もあと4日。国会事務所で、シコシコと予算委員会準備の調査活動を続ける。

 今現在、さすがに会館には誰もいない。

チョット早いが、一年をふり返って