クリーンエネルギー

2008年4月15日 (火) ─

 地球温暖化対策本部の岡田本部長の下、民主党議員の面々が太陽光発電設備の生産拠点であるシャープの葛城工場へ視察にやってきた。いちおう、僕も末席に加えさせてもらって環境問題にも取り組みつつある。

 シャープは、建設計画の堺工場を主力として今後は太陽光発電などのエネルギー事業に取り組んでいくそうだが、今年だけでも1000億円の投資ということで液晶のみならず、社運を賭けての取り組みだ。

 せっかくの県内工場の視察ということで、県連としても今年の大きな主要政策テーマに「環境」を掲げているのでぜひ県連所属地方議員の参加もお願いしていたのだが厳重な情報セキュリティ確保のためということか、実現しなかった。

 以前、別の大手電機メーカー社長に聞いた話だが液晶で有名なシャープ亀山工場の周辺では産業スパイが暗躍しているとの事。亀山工場出入りのトラックまで密かに観察し、その事業者を洗い出して納入状況からありとあらゆる情報を取得しようと躍起らしい。事実、シャープ亀山工場に出入りのトラックはボディーから一切の社名が消えたという。また、工場従業員名簿から社員、果ては下請けにいたるまで引き抜きや情報取得がはかられているらしく名簿そのものも表面上消えたとのこと。

 そして何より悩ましいのはこうした産業技術諜報活動のほとんどは、外国籍企業によるものだ。

 最先端技術の工場の視察だけに、人数を制限したいというのは当然かもしれない。工場通路内各所にセキュリティチェックの人員が配置され、覗いたり立ち入ったりまで厳しく制限される。

 非常に興味深かった、とだけしか記せないが日本のエネルギー事情が大転換する可能性をこのクリーンエネルギーの高い最先端技術レベルが示していると感じた。

 環境問題は、今年県連の主要政策テーマに据えた。

 近畿圏で「地球温暖化対策」の条例制定がなされていないのは奈良だけである。近畿の中でもよく並び称される和歌山も既に条例制定がなされている。県議の中でもこの問題に積極的に取り組んでいるものもいるので、県会での議案提案も含めて十分検討するよう県連代表として要請もした。県連としても具体的な目に見える形での展開を示したいと思っている。

 その後は、岡田さんと一緒に3区総支部長の吉川政重のタウンミーティングに参加。ホール満杯の来場者に、民主党と吉川総支部長をアピールして帰る。

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