いい家塾

2006年10月31日 (火) ─

 良い国創ろう鎌倉幕府(1192年)。

 じゃなかった、良い家造ろう!(11月18日はイイイエの日)との消費者の観点から家造りを訴えてこられた釜中明さんが展開する「NPO・後悔しない家造りネットワーク<いい家塾>」主催の第2回シンポジウムにパネリストとして参加。

 民主党から過去二回大阪1区で頑張ってきた熊田篤前衆議院議員候補の紹介を受けて、参加することになった。

 同じくパネリストには建築家でもある高田昇立命館大学政策科学部教授。テーマは、「日本の住宅は今」ということで、「住環境の現状と問題点」、「社会不安と住環境の関係」、「夢を描く明るい展望と提言」、「いい家塾への期待」などについて100分間のトークセッション。

 天王寺区にある一心寺が、メセナ事業として行っている「一心寺シアター」での開催。

 多岐にわたる内容であったが、耐震偽装問題で浮き彫りにされた業界の現状や、行政の不作為の責任、また今後のあるべき姿について高田教授との意見交換を交えながら語る。

 また、社会不安の中でのキレル子どもたちの問題などは、家そのものとそして価値観、理念の問題などを指摘する。

 先月、一語一会にお越しいただいた井形慶子さんが語る、イギリスの家造りなどは、私たちの住まいに対する価値観を新しくしていただける話でもあったと、あらためてお伝えする。

 家は一生の買い物であるけれど、買った瞬間が完成物ではなく、一生かけて造り上げていくもの。

 家族の暮らしに合わせて、家族の価値観に合わせて、少しずつ自分たちの手で造り上げていくもの。

 家を造ることを一生かけて行う。それは、一生かけて家族を造っていくのと同じ。

 結婚した瞬間に家族の完成形があるのではない。生れ落ちた瞬間に、完成した家族の中にいるのではない。

 ひとりひとりが、その一員として、家族をつくっていく。モノである家に、生命の集う場としての息吹を与えるのは、そんな家族のひとりひとりの想いからではないのか、と語ってそっとマイクを置いた。

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