頭の体操と身体の体操も
昨日は朝から名古屋へ向かい、毎日新聞社主催の「ミッドランド毎日フォーラム」での講演。毎日フォーラムは昨年の代表選挙前に福岡で行って以来。2012年の政権の行方を語るとして、今日現在の政治状況とその背景、今後の方向性について話した(http://mainichi.jp/chubu/news/20120119k0000m040145000c.html?inb=ra)。
社会保障と税の一体改革、すなわち消費税率引上げ法案制定については定数削減をキーワードとする与野党協議が大きなポイントとなることを話した。
一方同日午後、民主党政治改革本部では定数削減については比例を180から100への80削減を決めた。加えて衆議院選挙区画審議会設置法の改正により較差是正を行うとして自民党案の「0増5減」を受け入れた。これによりまずは比例定数80削減、区割り勧告が5減で総理に行われて、最終は衆議院定数395となることになる。
もちろん、少数政党は一斉に反発を始めている。そう簡単にはいかないと思うが、この決定通りになるのかどうか、と投げかけたのが昨日のフォーラムでの発言だ。
これらの政治改革が与野党の合意につながるものでなければ当然、消費税率引上げ法案成立は困難になる。総理の不退転の決意は、それ相応の算段があってのことと考えると与野党の水面下も含めての協議は詰めた話を早い段階で行っているのではないか、それが表に見えてくるのはそんなに遅いタイミングではない、との読みである。
さて、国会召集までにどのような交渉が進められているのかまったくうかがい知ることはできないが、今国会の行く末を見極める視点はそうたくさんあるわけではない。
よく整理して頭の体操から次の段階へと詰め、それに基づいた身体の体操もしておかなければならない。