閣議決定のゴング
2012年3月31日 (土) ─
消費税法案が閣議決定されたが、法案審議に向けて様々な動きがさっそく始まっている。
自民党議員と懇談の機会に、財務省の動きを知った。
事前審査で行ってきた法案修正を、ことごとくなきものにせんと、野党自民党の有力議員たちに国会審議での再修正を働きかけているのである。
その主張は三つ。
一つは、歳入庁の設置をなくすこと。
二つ目は、再増税条項(附則28条)の復活。
三つ目は、弾力条項からの数値の削除。
ホントにあきれる。
八日間、四十数時間の与党の議論などまったく何とも思っていないのだろう。閣議決定で法案提出までこぎつけたら、次は国会での再修正を野党に働きかける。そして、法案成立して増税の既定路線が出来上がれば、政界がどうなろうが、政権をどこが担当しようが関係ないのだろう。
増税には内閣の一つや二つ吹っ飛ぶくらいは覚悟しなければならない、とうそぶいた大物財務官僚の言葉を今もハッキリと覚えているが、政治が弱体化すると、ここまで露骨になるということか。
件の役人が、民主党政権などなくなっても構わない。いや、自民党政権であろうが、第三勢力だろうが関係ない、と笑っている姿が目に浮かぶ。
国会審議では、自民党も議論が分かれるところでもあるようだ。これから、与野党ともに、入り乱れての混乱が予想される。
まさに、ゴングがなったところなのかもしれない。
閣議決定のゴング