第802号 民進党代表選挙始まる

2017年8月26日 (土) ─

 民進党代表選が告示され、前原誠司候補と枝野幸男候補(届出順)が立候補しました。新代表は9月1日の臨時党大会で選出されます。

◆両候補の主張を見極め判断
 私自身は、現執行部に身を置いている立場等を踏まえ、現時点で特定候補の応援をしていません。両候補の、党再生への覚悟や具体的な方策、自民党政権と対峙するための政策の軸などについてしっかり耳を傾け、熟慮した上で結論を出したいと考えています。 

◆争点は3つ
 今回の代表選では、以下の3点が重要な争点であると考えます。

①憲法のあり方
 「安倍政権の下では憲法改正議論には応じない」という姿勢では、憲法のあり方が最大の争点となる可能性のある次回の衆院選を戦うことはできません。
 したがって、両候補が、党内で憲法のあり方について積極的に議論を行うという方向で一致しているのは望ましいことだと考えています。
 この選挙戦で、憲法における安全保障や国会、内閣、地方自治の位置づけ等について具体的議論が深まることを望みます。

②経済政策
 景気と経済は国民生活に直結する課題であり、与党に対抗するためにも、経済成長に向けた具体的政策は不可欠です。 私は持論として、「消費税減税」と「再分配政策の強化」の同時実施をすべきだと考えています。
 消費税の増税後に個人消費の低迷が続き、経済成長が低迷している現状では、思い切った景気刺激策として消費税「減税」が必要です。 一方で、減税に代わる財源、また格差是正のため、金融所得課税の強化や、富裕層に有利とされる社会保険料控除の見直しなど「再分配政策」も同時に進めなくてはなりません。
 生活者の視点に立った上で、どのように個人消費を回復させ、経済を成長軌道に乗せていくのか、両候補の具体論に着目しています。

③野党間の連携のあり方
 私は、責任ある中道保守政党を目指す民進党として、現時点で自衛隊や日米安保を否定している共産党と連立し、政権を担うことはできないと考えています。
 また、「小池新党」については、理念や目指すべき政策が見えず、政党としての組織・形を備えていない中で、軽々に連携を探る議論を行うのは、少なくとも現時点では「時期尚早」です。
 ただ、自民党政権を倒すという共通目的のために、「与党を利することのない」範囲で、野党が国会運営や選挙調整で、協調することは必要です。今後、両候補の姿勢を冷静に見極めたいと思います。
 
◆代表選の意義
 今回の代表選は、形としては、一野党のリーダーを選ぶに過ぎないものではあります。 しかし、野党第一党の民進党が、どのようなリーダーを選び、国会で存在感を示し、政府への監視機能を果たすのかは、我が国全体にとっても非常に重要なことです。

 党再生のみならず、ひいては、我が国の政治に緊張感を持たせ、真に国民のための政治を実現することに繋げて行くためにも、私も民進党の「今」をお伝えし、関心を高めて頂けるよう努めて参ります。(了)
  
 

スタッフ日記「ワクワクする政治」
 皆さんは選挙や政治、私たちの社会の未来を考えたときワクワクしますか?

 エネルギーはどうなっている?車や移動手段は?子供たちはたくさん生まれているか?教育制度は?海洋や大気の汚染、温暖化、貧富の格差が解消され、私たち人類全てが平和に暮らせる日は果たして来るのか?

 政治は未来を創るもの。だから、本来もっとワクワクする事ではないかと私は思っています。

 そして「ワクワクする」という感情を私たちはもっと大切にできないのだろうかと考えてしまいます。

 心理学的にも、ワクワクする感情は、人に挑戦する勇気や創造力などの前向きな感情を与え、その反対の「何をやっても変わらない」という気持ちは、人を消極的にし、負のスパイラルへとつながるのだそうです。

 しかし、テレビなどで日々目にする政治では、どちらかというと怒りや怒号、野次といったシーンが多く、ハラハラはしますが、ワクワクすることはあまりありません。

 選挙区を歩いていても、政府に対する追及に一定の評価は頂くものの、見ていてしんどくなるという声を少なからず頂きます。

 代議士が尊敬する田中角栄元総理はとても陽性の人だったと聞きます。列島改造論でこの国の国土構造をダイナミックに変える計画を語り、それを聞いた多くの人たちは、きっとワクワクしたのだろうと思います。

 民進党も9月に代表選挙を行います。ワクワクする選挙が行われ、そこから未来が切り開かれることを願ってやみません。(チュウ)

第802号 民進党代表選挙始まる