最後のヤマ場!?

2007年6月30日 (土) ─

 通常国会の最後のヤマ場と言われた、内閣不信任案も昨晩の午後10時にアッサリ否決され衆院は終わった。参院は、その後に「天下りバンク法」の中間報告による決議で終わったのは午前3時だった模様。

 いずれにしても、セレモニーもしくはパフォーマンスと言われても仕方のない側面もあるが、ではかと言って圧倒的多数による議会運営に対して他に国民へのアピールとして有効なものがあるかというと、なかなかに難しい。

 みのもんたのサタズバでも、参院厚労委の採決直前に出てきた全国の社会保険事務所「紙ベースの年金台帳」保管リストに、「ナゼ、野党は要求しなかったんだ!」などと、言われてしまう始末。

 ずっと要求してきても、マスコミや報道が正確に把握していないとこんな取り扱いになってしまうといういい例だ。

 さらに、別の番組で久しぶりにテレビに出てた竹中平蔵前総務相の発言にはぶっ飛んだ。大学教授に納まってもう民間人だから何を言ってもいいのか!と思わずテレビに向かって突っ込みたくなるほどヒドイ!。

 いわく、社保庁の年金問題は「労働問題」だ!と。社保庁の職員がいい加減だから全員クビにすればいい、労働問題なんだとのたまった。

 業務懈怠や違法行為職員の解雇は当然だが、制度の欠陥と対処を怠った管理者の不作為の責任という二点の問題を、一刀両断に労働問題としてしまうとは、さすがにあきれる。

 安倍総理のブレーンかなんか知らんが、学者顔して選挙前に民主党タタキのための組合問題に無理やり結び付けようという魂胆が何ともうそ臭い。

 制度の欠陥と不作為の責任は、間違いなく政治の責任だ。会社の社長が、社の業績不振を社員の責任だ!、お前らが働かないからだ!、などと言ってたら間違いなくその会社はつぶれる。

 社長自らが、どうやって社員と協働して業績を上げるかを腐心するのが経営だろう。自らの責任を棚に上げて叱責を飛ばす会社は、ダメな会社の典型である。数々、企業の再建に関わってきた経験から、自信を持って言えるこの当たり前のことを理解しない政治家(元政治家?)たち...。

 ホント、うんざりだよなぁ。

 チョット、選挙目当てはもういい加減にやめて、ちゃんとしようよ。

最後のヤマ場!?