休み明け、偽造・盗難カード対策法案審議

2005年7月16日 (土) ─

 議員立法での偽造・盗難カード対策法について急遽、19日に休み明けに財金委で審議が開かれることになった。

 委員長提案による審議なしを、与党は望んでいたのだが民主党も対案を提出することから、政府と法案提出の民主党に対して質疑を行うことになる。

 急の質問が飛んできたのだが、「困ったときの馬淵さん頼み!」と原口筆頭理事から言われてしまっては、引き受けざるを得ない。

 ま、了解して準備。時間も短いようだし。

 今回の審議のポイントとして質していかねばならないのは、与党法案は盗難通帳による被害は救済対象とならないという点がある。権利者の保護の観点からは、被害の「手口」によって選別するのは妥当なのだろうか。

 また、与党案はインターネットバンキングなども、救済対象としていないのだが、結局、現場からの声を受けての議員立法であるがゆえに網羅的にはできていない恐れがある。その意味で、金融庁の対応というのは、遅きに失しているといえるのではないか。

 先日の、信託業界関係者との懇談でも、金融機関における個別の制約(今回のような法案の縛り)があまりにも大きくなりすぎているのではないか、との意見もあった。

 本当に、市場の健全化とは何か、を考えていかねばならず、微視的になり過ぎないよう、気をつけていきたいと思う。

休み明け、偽造・盗難カード対策法案審議