予算編成までに

2008年10月16日 (木) ─

 参院での予算委員会審議もテレビ入りの二日間が終わり、あとは採決まで続く今日の審議で補正予算成立となる。

 いまいち、盛り上がりに欠ける予算審議だが臨時国会での補正は致し方ない一面がある。緊急を要する補正に対して基本的に賛成の立場をとって、一方ギリギリと追い詰めるというのもなんか変だし、また本予算のように日程の縛りがあるわけでもない。

 まぁ、このような展開になるのも無理からぬこと。

 給油法案もサクサクと審議を行う方針のようで、解散は遠のくか?と思っていたのだが、党幹部からは「11月30日で決まりのようだ」との連絡が入る。

 いろいろな理由は語られるが、最大の理由はNHKの支持率調査で大幅な下げがなかったことのよう。麻生さん、判断したんかな。

 だとすると、残り一ヵ月半ということで当初の予定からは1ヶ月繰り延べられたことにはなるが、大勢に影響はないので望むところ。

 そして、選挙だからといって特別なことをするわけではないのでいつものように朝立ちして、挨拶回りにビラ配り、ミニ集会に陳情対応、夕立ち、会合、懇親会と淡々と行っていく。準備を進めていた金融経済に関する予算委員会集中審議での質疑はなさそうなので、地元モードに徹する。

 瀕死の状態だったところに、生命維持装置を装着するところまでは行ったのが今回のG7を中心とする各国の再度の金融安定化対策。

 しかし、生命維持装置を着けたからといって健康体に戻ったわけではない。米国で行われるであろう大規模な減税や公共投資などを含めて、金融危機回避後のシナリオは過去10年間の日本の歩みをなぞることになる。

 そう考えると、まだまだ相当の時間が景気回復には要する。また一次的な逆資産効果の影響もあって、いっそうの消費の冷え込みも考えられる。輸出の減退は避けられず、おそらく、今後不動産・建設のみならず製造業の倒産件数は増加の一途をたどることだろう。ここは、とにかく金融危機回避後に減税措置と地域金融アセスメントを進める以外にない。

 11月30日投票の日程は、政権党にとって年末までの予算編成にギリギリ間に合わせるタイミングということになる。

 こんなダラダラした税金の使い方を放置するわけにはいかないし逆に年末の予算編成までに政権交代を実現しなければ危うい処方箋での治療が続くことになりかねない。

 金融危機回避で安心してはいられない。

予算編成までに