ホッとしない閉会
2008年6月20日 (金) ─
通常国会が閉会となった。
昨年の臨時国会が越年国会となり、切れ目なしで1月18日から始まった常会。去年の9月からずーっとだから、長く感じるわけだ。8月後半とも言われる秋の臨時国会まで、この夏は「草取り」に精を出せとの小沢代表からの檄が飛ぶ。
今国会最後の本会議。河野議長から最後に議事終了の挨拶がなされる。
「意思の相違の調整に意を用いながら...」との議長の言葉には、逆転国会での衆院の運営の難しさ吐露する心情が伺える。議長あっせんはじめ累次にわたる与野党協議の場の設定そして決裂、今国会では「ねじれ」の未体験ゾーンに皆右往左往した。結果、年金や後期高齢者医療や増税問題など国民生活にかかわる大きな課題を積み残したまま国会は閉じる。
国会閉幕なのにひとつもホッとした感がないのは、この状況を憂えているからである。
かつても書いたが、「ねじれ」や「逆転」だから問題なのではない。与野党共に、課題を解決する決意を示そうとしないことに尽きる。
国会にいる当事者の一人として、本当に申し訳なく思う。
ホッとしない閉会