「財布」の話
2007年11月9日 (金) ─
解散総選挙が年内にもあるかもしれないとの緊張感が漂い始めた永田町。候補者擁立と選挙準備が急がれる。その中でも肝心なのはやはり争点だ。
年内のシナリオを考えると、やはりテロ特新法の参院否決を受けての衆院再議決、それに対しての参院での総理問責決議案可決、とって返して衆院解散。
て、とこだろうがそうなると争点はテロ特新法というのもなぁ…。国民生活の実感とはかけ離れている。ちょっと違う気がするなぁ。
争点は、やはり国民が一大関心事でなければならない。
それはどう考えても、「メシ」の話、つまり「財布」の話だろう。年金は3月の結論待ちになる可能性もあり、再燃とはいかないかもしれない。今、必死に頭をひねらせ知恵を絞らねばならないのは、庶民の財布の話につながる争点設定だ。
振り返れば二年前の郵政解散選挙。民主党は当初、郵政民営化の土俵には上がらなかった。しかし、一方でそれに代わる争点も提示しきれなかった。僕は1期目に取り組んだ「特別会計改革」による「無駄遣い」の一掃を訴えた。結局は本当に改革しなければならないことは何か、を自分なりに絞って訴えたことが功を奏したと思う。
今回も、各候補者が自らの地域の特色を勘案しながら、イシューセッティングを行わねばならなくなるかもしれない。
自分の感覚を信じ、腹を据えて取り掛かるしかない。
「財布」の話