□■年頭会見の効果、あり。

2025年1月6日 (月) ─

 石破総理の年頭会見。
 所信表明に書かれていた政策を縷々話されていたが、総理にとっては効果はてきめんだったのではないか。

 まずは大連立はあり得る、の年始ラジオ番組での発言に、仕事始めの今日、野党各党首からは、大連立に対する冷たい反応が寄せられた。
そして、衆参ダブル選挙発言も当然ながら、野党の厳しい反応を導く導火線にもなっている。

 少数与党を導く総理として、常に低姿勢を見せつつ、野党を煙に巻いたり、時には翻弄し、いずれかを取り込んでいく、というシナリオ通りの会見だったのではないか。

 しかし、年末から年頭会見でぶち上げるとしていた、持論の開陳、定数3名の150選挙区とする「中選挙区連記制」は封印した。さすがに国会において協議会設置を決めており、その設置前に頭越しに方針を打ち出すのはマズイと判断したのだろう。

 逆に、まさに、ここが本丸になると踏んでいる証左だ。
ある意味、開き直って、政局を作りに来ている。なかなかの政局感と観るべきではないか。

 大連立に組みしないという野党党首の反応は当然だし、マスコミがこぞって取り上げるのもよくわかるが、石破総理の思う壺、となっているのは間違いない。

 案外、楽しんでいるのかな。

□■年頭会見の効果、あり。