第1149号 政権交代前夜!
石破総理は、9日に衆議院を解散し、27日に3年ぶりの総選挙を行います。
◆早くもブレた石破総理
政権発足後史上最速の解散となる今回の表明は、あらゆる意味で「裏切り」でした。
新政権が誕生し、野党第1党の党首も交代した今、何より必要なのは国会での議論でした。石破総理も、他の自民党候補よりは政権発足直後の解散に消極的で、過去には政権の都合による恣意的な解散を否定する発言を繰り返していました。
しかし、あれほど、総裁選で予算委員会を開いて議論すると言っていたにもかかわらず、総裁に就任した直後に、ご祝儀相場のうちに解散してしまえ、という「ブレブレ解散」を表明するという国民への裏切り行為を強行したのです。有言不実行の「ブレる総理」には未来は期待できません。
そして、4日に行われた総理所信表明演説もひどい内容でした。
石破総理の「目玉政策」のはずの日米地位協定改定やアジア版NATOには触れず、総裁選で触れた法人税増税や金融所得課税をどうするかや、裏金議員への公認問題にも言及は無し。本質的な政策に触れず、とにかくどさくさに紛れて選挙で勝利しさえすれば良いと考えているとしか思えない中身の無い演説でした。これは国民生活無視の自民党政治の本質が、石破内閣においても何も変化しなかったことを表すものです。石破内閣も、やはりただの自民党政権だったというのが、私の率直な感想です。
石破内閣の支持率も菅、岸田内閣発足時を下回っており、国民も比較的冷めた目で石破総理を見ていると思われます。
◆対決態勢は整った
国民への背信と言える総理の「ブレブレ解散」ですが、われわれとしては堂々と受けて立つのみです。国民の審判に向けて、われわれの用意は整っています。
私は今回、日本が目指す国家像として、「腹いっぱいメシが食える国」を掲げています。
これは、物価高で出費を控えざるを得なかったり、子どもに満足に給食のない夏休みの食費も出せないなど、生活に厳しさを感じる国民が増えている状況を打破したいという思いから出たものです。
そして、単に食べ物を腹いっぱい食べるだけではなく、国内で十分に稼げ、豊かさを実感できる社会を作りたいという思いがあります。誰もが安心して「食べていける国」の実現を皆さまに訴えていこうと思います。
また、私は野田新代表の下で、「次の内閣」の経済財政担当大臣を拝命しました。今は自称「次の」内閣に過ぎませんが、国民生活を向上させるための党の経済財政政策をまとめ、自民党政権との大きな対立軸を作り、皆さまにご提示してまいります。
◆政権交代前夜
国会での議論を石破総理が閉ざしてしまった今、われわれは来るべき決戦に向けて国民に直接訴えていくしかありません。裏金問題に代表される政治とカネの問題を解決し、国民生活の向上に取り組めるのはわれわれです。
野田代表は、政権交代前夜、と語っています。政権は勝手にこぼれ落ちてくるものではありません。一方、奪い取るものでもなく、国民の信頼によって、譲り受けるものであると私は考えています。
あくまでも、まだ、前夜。夜が明けることが出来るように全力で取り組み、国民の審判を仰ぎたいと思います。有権者の皆さまも、この3年の岸田政権の評価、石破政権の姿勢、日本の未来に何が必要かを慎重に見極め、ぜひ実際に権利を行使して欲しいと願います。
スタッフ日記「50:50」
ドジャースの大谷翔平選手が史上初の50本塁打・50盗塁を達成し、その記念すべきセレモニーボールがオークションに出されて即決価格がなんと6億5千万円に設定されているとのことです。
そもそもオークションへの出品自体に多くの賛否があるようですが、アスリートの歴史的記録樹立の瞬間はそれだけのお金を支払ってでも得がたい価値があるということなのだと思います。
海外では他のスポーツでも、腰を抜かすような金額が飛び交います。
アメリカンスポーツの最高峰といえば、アメリカンフットボール・NFLのスーパーボウルですが、決勝戦は最も高額な席で約400万円もの値段が付いたことがあります。
また、ボクシングのフロイド・メイウェザーという50戦50勝無敗の元チャンピオンの試合のチケット代の最高額は1席あたり何と900万円で、さらにメイウェザー本人のファイトマネーは360億円にものぼったそうです。こんな話を聞くと、海外のスポーツ市場の生み出す大きな経済効果には本当に驚きます。
話を戻しますが、ドジャースの大谷選手の場合はだいたい4試合に1本のペースでホームランを打っています。ドジャーススタジアムの観客数5000人くらいですので、ホームランボールをキャッチできる確率は0.005%。宝くじの1等のあたり確率が0.000005%くらいなので、宝くじを買うよりも大谷選手のホームランボールをゲットできる確率の方が高いという話もあります。
試合の感動も得られるし、あわよくば…ということもあるので人生のうちに1回は現地観戦をしてみたいものです。(テン)