第1143号 解散総選挙、どうなる?
自民党総裁選の投開票日が9月27日に決まり、立民党の代表選は9月23日と、ほぼ同時期に行われることになりました。
◆「解散」にらみの党首選
早くもメディアでは11名にも及ぶ自民党総裁候補の名前が挙がるなど、報道が過熱していますが、自民党の場合は総理を選ぶ選挙である以上、それも当然です。
一方、野党第一党とはいえ、私たち立民党は国会議員が3分の1程しかいない勢力です。その代表選挙ですから、候補者の数やメディアの取り上げ方に差が出るのは致し方ありません。
こうした状況を、立民代表選の「埋没」と揶揄する声もありますが、むしろ私は、それを当然のこととして踏まえた上で、この代表選の後、早期に行われるであろう解散総選挙への戦略を練り直さなければならないと考えています。
◆最短41日後の総選挙
今後予想されるスケジュールは以下です。
総裁選の投開票日が当初の予想より遅くなったことで、解散総選挙も当初予想より少し後ろ倒しになるでしょう。
まず、9月27日(金)の新総裁決定、そしてその直後から自民党三役など幹部を決める作業が一気に始まります。また、同時並行的に組閣の作業も行われ、人事を巡る綱引きや副大臣・政務官含む政務三役人事まで行って、国会召集は、早くても翌週の10月2日(水)頃になるかと思われます。
国会の召集日には岸田内閣総辞職、新総理の首班指名が行われることになります。早期の解散総選挙を行うとすれば、その後10月4日(金)に新総理の所信表明演説を行い、翌週、衆参代表質問を行って、10月11日(金)解散、11月3日(日)もしくは11月10日(日)の総選挙が考えられます。
したがって、立民の代表選が9月23日(月)に終わり、早ければわずか41日で総選挙の投開票日を迎えることになります。
◆立民戦略の練り直し
自民党は、統一教会や裏金問題などで国民からの大きな反発を受け、支持率低迷に喘いできましたが、岸田総理退陣後、総裁選を若い候補者や新しい候補者で一気に盛り上げようとしています。
それこそ若い総理や女性総理の誕生ともなれば、急激な支持率の回復が見込めるため、そのまま時を置かずに解散総選挙を行うことを想定していると思います。
つまりは、岸田総理退陣によって、情勢は大逆転し、次の総選挙が自民党に有利に働く可能性が大きくなったのです。このことを立民は肝に銘じなければなりません。
果たしてそのような状況で、泉代表率いる現執行部が、代表選後わずか41日での総選挙を闘うことが出来るのか?そもそも新代表が誕生した場合に、新執行部の編成含め、総選挙への対応をすぐさま行えるのか?など、私たちには本当に大きな課題が突きつけられています。
私も含めて、立民の衆議院公認内定の現職議員は96名、新人・元職候補は94名です。
190名の候補者が代表選やその後の人事の作業に追われ、総選挙の準備が不十分となった状態で、自民党新総理による大旋風が吹き荒れれば、勢力の大幅な減少は大いに起こりえます。代表選直後に解散を打たれて混乱した党が分裂、野党が惨敗した2017年のような例もあるのです。
例えば、現職議員は別として、新人候補だけでも総選挙準備を加速させるなどの対応を党として今から考えるべきです。また、代表選においても早期解散総選挙を見越した「選挙管理執行部」ということを考えなければならないかもしれません。 私自身は、代表選に覚悟と決意をもって臨む所存ですが、現実的に考えれば考えるほど、この厳しい状況からの転換をどう図るかということを、前面に打ち出さなければならないと感じています。
スタッフ日記「国会案内」
国会での主役は国会議員ですが、国会の運営を支えるために、施設があり、多くの人々が働いております。これら一帯は「永田町村」とも呼ばれる生活圏を構成していて、敷地内には食堂、喫茶店、コンビニ、クリーニング店、美容室、靴屋、診療所、銀行、郵便局等々があり、独特の「昭和感」にあふれています。
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衛視さんはとても親切で、迷っているとそばにきて、道を教えてくれます。見方をかえれば挙動不審な人は常時チェックされているとも言えます。
国会事務所で働くようになってから初めて知ったのですが、衆議院と参議院の運営は独立しており、衆議院の私設秘書記章+帯用証でそのまま参議院に行くことはできません。参議院に入るための特別の手続きが必要なのです。衆議院と参議院は左右対称、ほぼ同じ作りになっており、方向音痴の私はいつの間にか参議院まで歩を進めてしまい、衛視さんに注意されます。
参観のご案内は秘書の業務のひとつです。ご案内したいところが沢山あるので、機会がありましたら、是非国会事務所にもお立ち寄り下さい。(ななリターンズ)