第1131号 どうなる?政治改革法案
会期末を6月23日に控え、今国会最大の争点である政治改革関連法案の与野党協議が続いていますが、終始一貫しているのが自民党に全く抜本的な改革の意思が無いことです。
◆本気が見えない自民案
今回の政治改革議論の発端となったのは自民党の裏金問題であり、さらに言えば長年の政治とカネの悪習です。そこにメスを入れなければカネにまみれた政治は変わらず、結果として既得権ばかりが優遇される社会は変わりません。
しかし、自民党の「改革案」は、
○企業・団体献金の廃止
→盛り込まない
○連座制(裏金等があった場合に会計責任者だけでなく、議員本人も罪に問われる)適用
→収支報告書の「確認書」を議員に作成することを求め、その不作成や内容未確認について議員に責任を負わせることで代替
(会計責任者が虚偽の説明をした、気が付かなかった、などの理由で逃げることができる)
という何やらよく分からない案で、「抜け道」がいくらでも考えられそうな骨抜き案です。
今回批判の的となった政治資金パーティーに至っては、購入した際の公開基準を20万円超から10万円超に引き下げるという、いったいそれの何が根本的な政治とカネの解決につながるのか理解に苦しむ案が示されています。
20万だろうが、10万だろうが、また5万だろうが、金額自体に意味は無いのです。立憲民主党としては、当然、このような骨抜き案をベースにした政治改革法案協議に応じることはできません。
こんな骨抜き案を提示している裏では、自民党議員が政党支部に寄付を行うことによって所得税の控除を受けていたことが次々明らかになっていますし、公金である官房機密費が自民党議員の選挙対策に使われていたのではないかという疑惑も持ち上がっています。もはや政治とカネの問題の解決を自民党に求めること自体が不可能なのかもしれません。
◆立憲としての意思
立憲民主党の案は私が強く主張した内容です。
企業団体献金の廃止に加え、政治資金パーティーを全面禁止、と大変厳しい案ですが、今こそ政界刷新のために必要だと考えます。これくらいの思い切った改革でないと、カネまみれ、癒着まみれの政治は変えられません。
一方、パーティー禁止法案を提出しているにもかかわらず幹事長、選対委員長ら党の幹部が自らの政治資金パーティーを開催しようとしていたこと、国対委員長が既に開催していたことは明らかに不適切です。
党内からも凄まじい批判が起こりました。幹部は即座に中止を決めましたが、論外です。
今後も国民に理解が得られるように取り組む必要があります。
◆うやむや決着で選挙戦か
与党はいざとなれば強行に骨抜き案を通そうとしてくるでしょうが、そうなった場合は政治とカネの問題は今後の選挙の最大の争点として、選挙による審判に委ねられることになります。今秋に想定される衆院選はもちろんのこと、直近で言えば7月の東京都知事選にも影響を与えることでしょう。
いつまでも政治改革議論をやっているのではなく、経済や外交を審議すべきという声もありますが、変われない日本の代表とも言えるのが政治とカネの問題なのです。この解決なしに日本は前に進めません。
そして、今の政治にそれを解決できる能力が無い以上、審判によって解決を図れるのは、結局有権者しかいないのです。
スタッフ日記「大家族」
私は馬淵澄夫の長男です。私の家はご存知の方も多いかと思いますが、両親・6人のこども・両親の祖父母の12人家族で一つ屋根の下で暮らしていました。私は6人姉弟の4番目です。こどもの頃から家族の多さを競ったら負けたことがありません。
当たり前ですが両親の祖父母は1人、また1人と亡くなっていき、今は母方の祖母1人だけとなりました。立て続けに祖父母が他界した時、そして姉弟が結婚や就職で実家を出ていった時には、人が目に見えて減っていくので寂しいなあと思う時もありましたが、6人姉弟の次女が3人のこどもを出産すると、いつの間にか以前よりも騒がしいくらいの実家の様子になっていました。
今年に入り、年始に長女の入籍、2人の妹も1人は入籍、もう1人はパートナーを家に連れてきたりとものすごいスピードで家族が増えていきました。
そして今月に入り、3女の姉が里帰り出産のため実家に帰省してきて来月にはまた1人家族が増える予定です。6人全員結婚してこどもを持つようになったら、最終的には一体何人になるのだろう?と楽しみです。
今は核家族が増えていますが、世代をまたいだ家族の形を経験したことで、人の2倍も3倍も人との別れや、命の誕生の場面に立ち会うことができているので、とても尊い貴重な経験をさせて貰っているなと思います。
ちなみに私自身は今のところ結婚の予定もメドも立っていません。今もすぐ隣で姉と母とで「いい人おらんのか?」と耳が痛い話をしています。
勘弁してください。(テン)