第1095号 内閣改造、解散は?
13日、岸田改造内閣と自民党役員人事が発表されました。
衆議院議員の任期の折り返しを10月に控え、解散の話も出始めている中、秋の政局はどうなるのか?内閣の顔ぶれから分析してみます。
◆刷新感はあるか?
改造内閣は、総理を除く19人の閣僚のうち、6人が留任、11人が新任、女性は5人となりました。
財務・経産・官房長官といった閣僚には変化はありませんが、初入閣が過半数を超え、女性閣僚も5人と前回から3人増えました。
総理の刷新感を出そうという思惑は見て取れますが、不祥事で党幹部からは遠ざけられた小渕優子議員も選対委員長に就くなど、派閥の要望を受入れ、期数や年次に応じた当たり障りのない人事に見えます。
総理は閣僚発表に際しての記者会見で、改造内閣を「変化を力にする内閣」と自画自賛していました。
しかし、「まずは足元の物価高に対応」しなければならないとしつつも具体策はこれからというのはあまりにも無責任に見えますし、防衛増税の時期については、「いつということは申し上げるべきではない」と国民負担を求める立場からすれば、これもなんとも曖昧な姿勢に見えます。
こうした発言から、顔ぶれだけ新しくなった内閣と党役員が、増税と既得権の保持に力を注いでいくのではないかという、不安を感じざるを得ない内閣と見えます。
◆統一教会問題にごまかされるな
初入閣が過半数を占める今回の顔ぶれは、選挙のための人気取りというわけではなさそうです。
かといって総理が選挙を意識していないわけではなく、会見では国民受けのしそうな政策にも言及があり、状況を見極めているのではないかと感じます。
例えば、総理の会見で旧統一教会問題について、「最終的な判断」として解散命令請求にまで踏み込んだ発言がありました。
国民からの反発の強い旧統一教会問題は、自民党の選挙対策における大きな足かせとなっていたため、解散命令は選挙に向けてのアピールと考えるのが妥当です。
しかし、統一教会問題の本質は、信者の被害だけではなく、教団と自民党政治家との深い関係により、政治が特定の方向に歪められてきたのではないかということです。この点について、関係のあった議員からの説明は全く不十分のままで、「禊」は済んでいません。
今回任命された閣僚の中にも統一教会と関係のあった議員が複数含まれています。
この疑惑をどう払しょくするのかが大事であり、単に解散命令請求して禊は済んだということにはなりません。当然、統一教会からの反発も予想され、法廷闘争になる可能性もあり、スッキリというわけではないと思います。
◆11月総選挙か?
今後の政局を国会スケジュールから見ると、例年なら9月下旬にも臨時国会が開会されるのですが、今年は10月16日となりそうです。
この国民生活が苦しい折り、国会開会を後ろ倒しにするのは本来許されませんが、開会して経済対策の下にばらまきを決定し、増税は隠し、国会質疑を長引かせて大臣答弁でボロが出ないうちに即解散という目論見が総理にはあると思われます。永田町では早くも11月上旬解散、11月26日投開票ではないかという噂が広まっています。
もう一つ、総理の解散戦略に大きな影響を与えるのが、10月22日に行われる衆議院長崎4区及び参議院徳島・高知選挙区の補欠選挙です。
いずれも与野党全面対決の構図となりますが、ここで与党が完勝ということになれば、自信を深めた総理は即解散の決断が下しやすくなるでしょうし、野党が健闘すればその逆になるでしょう。
日本の政治がどう動くか、ここから一か月が勝負どころだと考えています。
スタッフ日記「ん?ポポー?」
「ポポーっていうのを育てててな…」
東生駒の農家さんからそんなお話を聞いたのは6月のこと。聞けば、アケビのような大きさの、甘くてとてもおいしい果物なのだそうです。
ポポー、初めて聞く名前です。まるでアニメかファンタジーに出てくる、不思議な力を持つ木の実のような名前は、事務所の他のスタッフもみな知りませんでした。
誰も知らないおいしい果物、気にならないわけがありません。収穫時期は9月ということでしたので、手帳の9月のページ、一番上に呪文のように「ポポー」と書いて2か月半、待ちました。
そしてようやく9月。早速農家さんに電話をすると、タイミングよく分けて頂けることに。
初めて見るポポーは、ジャガイモのメークインのような大きさで、緑がかった黄色い色をしていました。2つに割ってスプーンですくって食べる、ということでしたので、手に持って力を入れたところ、「モッ」という感触がして黄色い中身が現れました。
味はフルーティーなカスタードという感じで、モソモソ感はなく、トロリとした食べやすい食感でした。スプーンでくり抜いて皿に盛り、「新作のプリンです」と提供しても信じる方がいらっしゃるかもしれません。
一緒に行った学生は「スムージーにしたら美味しいと思います!」とオシャレ女子の真骨頂のような感想を漏らしていました。
日持ちさせるのが難しく、栽培にはご苦労も多いようですが、生駒の特産品にすべくアイデアを絞っていらっしゃるそうです。
ポポー、すごくおいしいです。見かけたらお手に取ってみてください!(シズ)