第1065号 増税国会に、待った!
23日から通常国会が始まりました。
永田町では国会が開かれるたびに、「〇〇国会」と名前をつけたがるものですが、今国会はズバリ「増税国会」と呼べると私は考えます。
◆とにかく増税したい総理
年末の防衛費増額、年明けの異次元の少子化対策と、岸田総理にしては珍しく矢継ぎ早に打ち出した2つの政策ですが、その前提になっているのは増税です。防衛費のための増税は明言していますし、子ども・子育て支援の財源はお茶を濁しているものの、結局増税で賄おうとするのは目に見えています。
どちらも決してないがしろにしてはいけない政策ですが、中身を具体的に示さず、何にいくら使うかも説明しないまま、まずは増税という姿勢はいびつとしか言いようがありません。
特に酷いのは防衛です。今後5年間で43兆円を確保し、アメリカの型落ち兵器を大量に購入するということですが、常に定員割れが続く自衛隊の人員確保をどうするのかなど、防衛の基本についての議論がありません。
防衛の中身もおざなりにしてまずは予算を確保、そして子育てとセットで打ち出して、批判しにくい空気を作り上げて増税実行という魂胆が透けて見えるのです
◆増税は賃金アップを妨害する
増税は経済成長の面からも論外です。特に消費税など、庶民に負担がのしかかる増税で経済成長などあり得ないことは、この30年間で明らかです。
増税は賃上げにも悪影響を与えます。物価上昇に伴い、「賃上げは義務」とする動きも一部の大企業にありますが、全体ではまだまだ厳しい賃金水準です。とある調査では、中小企業の7割以上が賃上げをする予定はないと答えたそうです。
物価が上がるに従って賃金も上がるならば景気の好循環も生まれますが、賃金が上がっていない段階で早々と増税を打ち出してしまうと、企業も警戒し、賃金を上げようとしない方向に向かいます。結果、上がるはずだった賃金分が将来の税金に消えるだけという結果になりかねません。
物価だけが上がって、庶民に使うお金が無いこのタイミングで増税を打ち出すことは、悪手以外の何ものでもないのです。
◆そんなに税収を上げたいなら
財務省が主導する岸田政権は、いまや増税がテーゼ(命題)となって突き進んでいる感があります。物価が上がるのに賃金が低いままで増税しては、消費が落ち込み景気が悪化することくらいは誰でも分かりそうなものですが、政権関係者と財務省は頑なにその事実に触れようとしません。
日本は内需で持っている国です。むしろ消費税減税のように国内でお金を使いやすくなる政策に踏み切ってこそ、消費と景気は上向き、物価とともに賃金が上がって、長期的には税収もプラスになるのです。
税収を上げるための減税、こんなことを言うと、キツネにつままれたような思いを持つ人がいるかもしれません。
しかし、なぜ増税がダメなのかを単なるイメージではなく、事実を提示し、分析した上で、感情論ではなく、理屈として国民に提示するのが今国会における野党の役割だと考えています。
増税に待った!をかける国会にします。
スタッフ日記「究極のラーメン」
奈良出身ですが、進学の都合で京都と大阪に10年以上住んでいました。一番長く住んだのは大阪で、まさに天下の台所、安くて美味しいお店がたくさんありました。
一昨年奈良に戻って来て、事務所のラーメン大好きスタッフに色んなラーメン店を紹介してもらいました。驚いたのは、大阪に引けをとらない名店が奈良にたくさんあったことです!
その中でも私の特にお気に入りのお店を紹介します(あくまで私個人の感想なのでご容赦ください)。
では参りましょう!
まずは、豚まるラーメン。濃厚なスープと新鮮玉子がとてもマッチしています。それから、皆さまご存じ有名チェーンの白菜ピリ辛系の元祖である新新、こちらは何度も通いたくなるコクと深みがあります。そして麺や正。寒い冬にぴったりな味噌ラーメンは濃厚トロリとしていて、身体の芯から暖まります。
ミシュランガイドにも載った名店、らぁめんトリカヂイッパイも外せません。醤油ラーメンは2日酔いでもスッと口に入っていく優しい口当たりで、その他のメニューも絶品です。
そして私の中のNo.1は麵屋NOROMA。奈良では王道ですが、期待を易々と超える一杯でした。旨味のしっかりした鶏スープですが、軽い口当たりで、気づいた時にはスープを飲み干していました!
書いていて、もうよだれが止まりません。早速食べに行ってきます! (ペーター)