第1013号 2022年頭所感
新年あけましておめでとうございます。
◆七期目に期すること
憲政史上初の任期満了を超えての総選挙を迎えた昨年は、私自身、4年前の雪辱を果たす決戦の年でもありました。この1年、決算行政監視委員会委員長という党務を離れた中立的な立場の委員長だったため、国会質問に立つことはできませんでしたが、逆に、幅広い政治活動と選挙態勢の構築に取り組むことができました。
2019年秋に立ち上げた「消費税減税研究会」は、2011年の代表選挙以来の持論を論理的に実現可能な政策へと昇華させ、30年続くデフレからの脱却を目指す勉強会でしたが、昨年5月に「二段階減税論」を掲げた現実的な政策案をとりまとめることができました。
また、各党への働きかけの結果、このとりまとめは総選挙の野党共通の政権公約にまですることができました。その後の岸田政権が掲げた「成長と分配の好循環」というキャッチフレーズも、我々の政策提言が与党の中にも浸透していった成果だったと思っています。
こうした成果は、政策を掲げてこそ政治家の真の活動はなし得るのだ、という私自身の信念に照らしても、大きな一歩だと考えます。
さらに、浪人時代に立ち上げた「一丸の会」では44名の会員より新たに13名の当選者を生み出すことができました。これも、私自身が、自分1人だけではなく、多くの仲間と手を携えて大勢をなして進むことこそが、政治の要諦だと信じ、実践した結果だと自負しています。
当選後の代表選挙では、泉健太氏を支えて新体制作りに奔走し、今は泉新体制の国対委員長として、次期通常国会で「政策立案」と「徹底追求」という行政監視機能の両輪を着実に回すべく準備をしています。「馬淵国対」の存在感を示し、参院選までに次の選択肢になり得る政治勢力を結集できるよう全力で取り組んで参ります。
◆成長と「再」分配こそが鍵
コロナ禍においては昨年に引き続き年末年始の感染再拡大が危惧される状況です。オミクロン株の市中感染拡大や、ブースター接種の早期化、病床逼迫を防ぐ医療態勢の充実など、一刻も早い対策が求められています。
そんな中、政府が掲げる経済成長率3.2%の目標が、絵に描いた餅とならないよう、予算審議での真摯な議論が求められます。
岸田政権の言う「成長と分配」は、まず成長ありき、つまり、安倍政権と同じトリクルダウンの発想の経済政策で、従来と変わらない予算や経済の考え方が主となっています。これではパイの切り分け方が変わりません。
安倍・菅政権の9年間、結局トリクルダウンは起きませんでした。私が再三指摘しているように、成長だけを前提とする「分配」ではなく、「再分配」機能を見直し・強化する政策こそが、「成長」との両輪になり得るのです。
馬淵国対では、こうした我が国の経済、国家社会のあり方について丁寧に議論し、コロナ禍における「新たな秩序」を創り上げること、そしてその重要性について年初から発信していきたいと思います。
皆様のこの一年が、幸多きことを願って、全力で取り組んで参ります。
スタッフ日記 「芯から冷えるなか」
新年明けましておめでとうございます。昨年は、多くの方に変わらずお支え頂きながら、まぶち事務所としても、次なる一歩を皆様と共に踏み出した一年となりました。そして、いま、こうして新年を迎えられますことを、心から感謝申し上げます。
この年末年始は、日本海側を中心とした警報級の大寒波が襲来し、北海道出身の私にとっても身体の芯から冷える大晦日となりました。また、新たな新型コロナの脅威も重なってか、ご家族の皆さんと集まるにも、外へ出にくい方が多い中での年末年始だったように感じます。
奈良は、大晦日から元旦にかけて、まちのあらゆる場所で人が集い、やさしい鐘の音が夜空へ響き渡ります。そして、その場所、場所で祈りが捧げられます。
毎年のように他府県からの参拝者も多いはずですが、コロナ対策を実施したうえでの一般参拝はあるものの、参拝者による年末年始の行事参加は規模を縮小するなど、昨年に続き対応に追われていました。
生駒の宝山寺や、長久寺などでは、整理券を配布して人数制限するなど、一般の方が大晦日の除夜の鐘を撞ける場所はあるものの、東大寺、薬師寺など、大規模な寺社仏閣のそのほとんどで新年行事への一般参加はできない場所が目立ちました。
そんな中、今年も事務所スタッフ全員で地元にある氏神さまへ参拝し、一日でも早く平穏な日常が取り戻せること、そして、今年の一年の皆さまのご健勝とご多幸をお祈りして、責任ある一年にしようとを決意を新たにした大晦日を過ごしました。(特命係長)