第988号 国会強制閉会!9月解散へ

2021年6月19日 (土) ─

 16日、我々の延長要求を跳ね除け、菅政権は強引に国会を閉会しました。これにより、衆院議員の任期が10月に迫る中、事実上総選挙がスタートしたと言えます。

◆通常国会総括
 第204通常国会は、1月のコロナ第3波による緊急事態宣言下で開会し、第4波での緊急事態宣言下での閉会となりました。期間を通じて、まさに「緊急事態国会」と言えるものでした。

 その間、コロナ対応、経済対策ともに、政府の対策は後手に回り続けました。今年に入って以降のコロナによる国内での死者数は1万人を超え、医療崩壊が現実のものとなってしまいました。さらに、経済は1~3月期の実質GDPが前期比で年率マイナス3.9%を記録するなど、感染再拡大による失速が顕著です。医療支援、検査体制の拡充、持続化給付金の再支給など、我々も様々な提案を行ってきましたが、政府は一顧だにしませんでした。

 また、オリンピック開催のあり方についても明確な議論を避け続け、感染防止との両立について十分な説明はなされていません。このような失政を覆い隠すために、早急に国会の幕引きを図るしかなかったというのが率直な感想です。もはや「議論を封殺」ですから、我々も選挙で勝利する以外にないとの思いを強くした会期末でした。

◆決算委員長としての経験
 私自身は、今国会では衆院決算行政監視委員会委員長として、主に決算審議の差配にあたりました。当然、委員会においては厳正に中立な立場での運営を心がけましたが、予算の使われ方や、総理を始めとする閣僚の不明瞭な答弁には、客観的に見ても疑問を持たざるを得ない場面が多々ありました。委員長としての中立的な立場から、行政改革の必要性、そして税の集め方と使い方の双方から抜本的な見直しを進めなければならないと強く感じることが出来たのは、今後の政治活動にも生きる良い経験だったと考えています。

◆消費税減税公約化へ向けて
 そして、5月31日には、ここ1年8ヶ月の議連活動の集大成として、消費税減税とりまとめを発表し、与党に対抗する共通政策化を目的に、野党各党や関係団体への説明と提案を行いました。これに関し、15日に枝野代表が国会演説において、公式に消費税5%への時限減税を目指すことを表明されたことは、大きな前進です。

 4年前、消費税減税についての私案を発表した時には、野党内にも消費税減税を主張する声は無く、減税などおよそ絵空事に過ぎないとのご意見も多く頂きました。しかし今、ようやく消費税減税が、野党各党が足並みをそろえて与党に対抗する政策軸として根付きつつあること、加えて与党の中にも多数の消費税減税を唱える方々が登場するなど、今までの活動の成果だと自負しています。

 まだ越えなければならないハードルはありますが、解散までのわずかな時間ではありますが、地元を丹念に回って皆さまのご意見を伺うとともに、党への働きかけも粘り強く進め、公約化を実現させたいと考えています。

 

スタッフ日記 「ピンクのサウスポー」

「私、ピンクのサウスポー キリキリ舞いよ、キリキリ舞いよ 魔球は魔球はハリケーン」、高校野球の定番応援歌「ピンクのサウスポー」の歌詞です。

 普通、野球の応援は打者を応援するために行っています。でもこの歌詞、主人公はピッチャーで、ハリケーンのような魔球を投げ、キリキリ舞いするのはバッター。おや??

 そんなことに気づいたのは今年のゴールデンウィーク、撮りためていた春のセンバツを一試合ずつ見ている時でした。昨年は春も夏も中止、2年ぶりの全国大会ということで、常連校でも感慨ひとしおという雰囲気の特別な大会でした。

 細心の注意を払った運営の中でも、あらかじめ録音した音源を利用したブラスバンドの応援、というのは特に画期的でした。1校あたり10曲という制約はあるものの、やはりブラスバンドがあるのとないのとでは、ワクワク感が違います。

 さて、その10曲、自校で録音ができない学校は、尼崎の学校が録音した「定番の10曲」を使用することになっていました。

 すると、出てくるんです。 「ピンクのサウスポー」が。結構な頻度で。そのたびに「いいんだろうか?」というビミョーな思いが頭をもたげてきます。打者が凡退しようものなら「魔球にやられたかー」と妙な同情をするなど、諸々気になってしまい、どうも「ピンクのサウスポー」に引っ張られがちな大会でした(私にとっては)。

 ともあれ、こうして少しずつ工夫をしながら日常を取り戻せるのは幸せなことなのだとこの一年を通じて感じています。早く生演奏+声を出して応援できる日が来ることを願っています!(シズ)

 

第988号 国会強制閉会!9月解散へ