第982号 奈良を救うコロナ対応とは
ゴールデンウイークが明けましたが、コロナ新規感染者の数は依然高止まりし、東京・大阪などで緊急事態宣言が延長、まん延防止等重点措置適用県も拡大しています。奈良では、多くの指標で国の目安であるステージ4にあり、緊急事態宣言発出でもやむを得ない厳しい状態ですが、宣言や措置は取られず、国と県の間でちぐはぐな対応が続いています。
◆ワクチンめぐる混乱
ここにきて全国的に深刻化しているのが、国と地方の対応連携の不備です。国はワクチンを十分確保できる目途が立ったとして、7月には3600万人の高齢者への接種を完了するとの見通しを示していますが、実際にワクチン接種を実施する市町村からは、とても無理なスケジュールであるとの声が聞かれます。実際、ワクチン予約は全国で初日からパンク状態で、スムーズな接種には早くも暗雲が立ち込めています。
これは、国が独断で見通しを示して地方に押し付けても、自治体との調整による緻密な連携が無ければ、コロナ対応は有効に機能しないことを表す例です。
◆なぜ知事の説得が必要か
コロナ感染防止対策も同様で、国と県、そして市町村の連携によって機能しています。国への緊急事態宣言発出要請に動かない荒井知事に対し、私にも知事への批判と、国が強権を発動して奈良への緊急事態宣言を発出すべきだというご意見を多く頂いています。知事の不作為は非難されるべきですが、では知事を無視して国が一方的に宣言を発出すれば対応が進むかというと、必ずしもそうではないと考えています。
例えば、仮に国が独断で奈良に緊急事態宣言の発出を決定したとしても、実際に現場で店舗への休業要請や医療確保等を行うのは知事の権限になります。総理は緊急事態において、一定の条件の下に知事への指示が出来る建付けにはなっていますが、事実上、知事の主体的な協力なくしては、地域の実情に応じたコロナ対策は有効に機能しないのが現状です。西村大臣も加藤官房長官も、国と自治体との連携が必要と述べています。だからこそ、粘り強く知事に働きかけ、知事が要請を行うことによって、国と県が一体となった宣言の発出をしなければならないのです。
◆足元を見て再考を
奈良県も決して無為無策ではなく、独自の緊急対処措置を講じてはいます。しかし、例えば国から給付される雇用維持のための雇用調整助成金は、緊急事態宣言下の都道府県では支給額が上乗せされる特例が認められており、こうした国の制度を有効活用するためにも、独自策では不十分なのです。
そして、奈良県は、各市町村が飲食店への時短営業要請をする場合、県も同様に時短要請を行い、協力金を上積みして給付する支援を行うことも決定しています。これは、事実上、まん延防止等重点措置下で行われる時短要請及び支援と同じで、県もその必要性を認めたと解釈できます。
ここまで決定しておいて、なぜ国に宣言や措置を要請されないのか、その意図は不明と言うほかありませんが、仮に意地やメンツが方針転換を妨げているのならば、政治の役割は何であるのか、荒井知事には今一度足元を見直してご再考いただきたいと思います。
スタッフ日記 「六甲おろしに颯爽と」
久しぶりのタイガースネタです。強い!のひと言。
昨シーズン後半から、矢野阪神は今までと多少違うかな?と感じさせてくれていた我が阪神タイガース。
5月4日(火)時点で22勝9敗、2位巨人に3.5ゲームの差をつけ断然の首位。(他球団ファンの皆様ごめんなさい)今年の阪神は、このままリーグ優勝、日本一の向けて突っ走る!間違いない!
なんといっても、デーゲームに強い。開幕より無傷の12連勝(残り試合全てデーゲームでやってくれ~)、投打のバランスが良いこと、西、ガンケル、スアレスを中心とした投手陣、マルテ、大山、サンズ、佐藤の中心打者など皆よう頑張ってます。
昨日の試合では5回終わって2-4で負けているのが、終われば11-5の逆転勝利、ドラフト1位の佐藤輝明、同6位の中野の新人アベックホームラン、マルテ、サンズも続き、神宮球場は花火大会。たまたま朝ラジオをつけると、おはようパーソナリティーでお馴染みの道上洋三さんが気持ちよく、六甲おろしを3番まで熱唱し、ついつい私も一緒に歌っていました。
なんといっても新人佐藤輝明の活躍が頼もしい限りです。先日の4番サードのお試し起用では満塁ホームラン、現在、打点部門でリーグ1位、ホームランも首位と1本差でますます期待大です。この秋10月30日からのクライマックスシリーズ、11月13日からの日本シリーズ、共に楽しいお酒が飲めるよう期待しています。
そのためにも、秋までに行われる衆院選、石にかじりついても小選挙区で勝ち上がらなければなりません。皆様の絶大なるご協力を心よりお願い申し上げます。(スギ)