第964号 2021年頭所感
◆新たな秩序を求める世界
昨年は、なんといっても「新型コロナウイルスの脅威」に晒された一年でした。想像もしなかった新型感染症の脅威は、あっという間に、世界中の社会秩序を変えていきました。死に至る恐怖を伴う感染症は、身近な医療体制の逼迫をはじめ、ワクチン開発の競争と協力など、世界の社会保障、安全保障体制にまで影響を及ぼしています。さらに全世界で、同時に、経済の停滞・衰退を招きました。密集を避けなければならない新たな社会モデルは、人々の暮らし方、働き方、将来を見据えた生き方にまで影響を与え続けました。こうした、あらたな秩序を模索し始めた暮らしの変化は、人々の潜在的な意識変革をも引き起こし、政治体制の変化をも生み出しています。
世界でも、分断と孤立を加速させるような政治体制に、ストップがかけられようとしています。アメリカでは、強権的に見えたトランプ政権が崩壊し、団結と統合を掲げる新大統領が誕生しようとしています。我が国においても、長期の独善的な政権運営が顕著となっていた安倍政権も、総理の辞任で潰えましたが、これも、この世情と切り離しては考えられない事象です。EUも中東もロシアも中国も朝鮮半島も、コロナ禍による体制の揺らぎが見えてきました。近年、世界は、圧倒的な権力を持った独裁政権の自国優先主義による競争に晒されてきましたが、今、ここで、あらためて、寛容と協調による新しい秩序を模索しだしたのです。
◆選択肢を求める日本
一方、私は、無所属の野党議員として半年間、予算委員会にて政府のずさんな新型コロナ対応を質して参りました。また、野党の統一を目指した行動を行い、大きな塊の野党第一党の結成にチカラを注いで参りました。おかげさまで秋には、150名を超える新たな政治勢力が結集できましたが、まだ、皆様の期待に応えられるような選択肢にはなっていません。そんな中で、私は、やはり、今見据えなければならない新たな秩序に向けての、もうひと頑張りの政界再編が必要だと感じています。衆院任期満了を今年の秋に控えて、もういつ、解散総選挙があってもおかしくない状況です。年末の第三波感染拡大は明らかに、新たに誕生した菅政権のコロナ対策、経済対策の失敗だとして、政権の支持は急落しています。与党内では選挙を警戒して、「菅おろし」の政局が起きてもおかしくない状況と言われています。だからこそ、私たち野党第一党が、本気で選択肢となれるような、政界再編をしかけていかなければならないのだと思います。
新たな秩序における社会の変化を受け止められる、政治体制の構築こそ、私の使命だと強く心にとどめながら、今年も、「真の再誕」目指して、頑張って参ります。
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スタッフ日記 「気持ちよく新年を迎えるために」
先月引っ越しをしました。引っ越しはいらないモノを整理して新しい場所へ移るという、ひとつのターニングポイントでもあります。我が家は、以前からずっと片づけをしないといけないなと思いながらもできないままでした。今年、コロナの影響もあり、家で過ごす時間が増えたことで、「家の中をもっと心地よくしたい」という気持ちが強くなりました。この機会に断捨離をしようと思いました。元々片づけが苦手な私は、とりあえず近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」なる本を買い、少しずつ整理をしていこうと考えていました。
そんな矢先、たまたま縁があり、引っ越しをすることになりました。初の引っ越しです。いざ引っ越しするとなると、この20年間に蓄積されたモノの多さにあらためて驚くばかり。また、よく考えると電化製品も、家具もほぼ20年前に購入したモノでした。何から手をつけたらよいのか途方にくれながら、とりあえず特に不具合はないけれど、この際処分するものは処分することにしました。怒涛の日々がはじまりました。あまり整理がすすまないまま、新しい家には、100個超の段ボールが運び込まれました。そして、今も段ボールと格闘の日々が続いています。
近藤さんの本を読んで、片づけをすることで、家の中をすっきり快適にできるだけでなく「本当に自分にとって大切なモノは、何なのか?」ということを考えなおす良い機会になるのだと気づかされました。すっきり気持ちよく新年を迎えるために、今日もコツコツ頑張ります。(まあちゃん)