第939号 コロナ禍での都知事選
7月5日に投開票が行われる東京都知事選挙で、私は山本太郎候補を応援しています。
◆くらしを守る姿勢に共感
私が先日入党した国民民主党は、都知事選挙で特定の候補を公認・推薦せずに、それぞれの判断に基づく自主投票と決定しました。都知事選はあくまで地方自治体の首長を選ぶ選挙です。地域主権の確立という視点から、無理に国政における政党間の関係を反映させる必要はありません。東京都にとって誰が知事としてベストなのかを吟味できる自主投票という形は、妥当な決定だと感じました。
山本さんとは、昨年10月に共同代表として消費税減税研究会を立ち上げ、人々の生活を守るにはどうしたら良いのかを議論してきました。国民民主党入党の際も彼が背中を押してくれました。彼が主張する、都民へのさらなる給付金支給を中心とした積極財政、コロナで職を失った方や、今まで政治が放置してきた就職氷河期世代の救済といった、人々の「くらしを守る」政策は、今の東京都民にとって必要不可欠なものであり、現行小池都政には欠けているものと考え、応援を決めました。
◆山本さんとの語らい
山本さんとは、都知事選出馬について事前に何度も話をしました。彼はギリギリまで、出馬確率は50%と語っていました。一部では「後出しじゃんけん」を図っていたなどと言われていますが、事実は全く違います。彼は、コロナ対応や、就職氷河期世代対策の財源確保を出馬発表当日の朝まで検討し、ようやく整合の取れる政策が出来たから、と発表に至ったのです。財源が確保出来る見通しが立たず、政策の旗が掲げられなければ、出馬取りやめの覚悟もしていたといいます。消費税減税についても、都政で行うことは不可能なため、持論ではあるが公約から早々に落としたとのことでした。
そして、もちろん選挙には勝つつもりで闘うが、選挙資金も含めて全くの手探りであるとも話してくれました。その言葉の裏には、ある意味、巷間言われる「れいわ新選組票の掘り起こし」もあると感じました。また、投票率を上げる運動にしたいとのことでしたが、それは、彼が支持層とする就職氷河期世代・ロストジェネレーションの掘り起こしが、来たる衆院選に最も威力を発揮することを見据えてのことだと思います。
更に興味を引いたのは、「コロナ禍での選挙を経験したい」という発言でした。4月の衆院静岡4区補選では、自民党の組織票に野党統一候補は歯が立ちませんでしたが、コロナ禍の状況で、どういう戦い方が出来るのかは、「やった者しか分からない」と彼は言います。その通りであり、彼の、今後の政局に向けての戦略的思考を物語るところだと思います。彼の言葉からは、都知事選も既存の政治を変える壮大なチャレンジと捉えていることがひしひしと伝わってきました。
山本さんの今までの、そしてこれからの政治活動が、従来の政治からの脱皮を目指す壮大なチャレンジそのものなのだと思います。山本さんが旋風を巻き起こすよう、私も可能な限りの応援を行って参ります。
スタッフ日記 「解散風」
安倍総理の任期があと1年3か月。そして同時期に衆議院議員の任期も満了となります。こんな時期に、テレビや新聞では9月の臨時国会召集冒頭の解散が取り沙汰され始めました。新型コロナの第2波、第3波に対する支援策の準備、給付金の事務費問題、河井前法務大臣夫妻の選挙買収容疑での逮捕、検察庁法改正、桜を見る会等々、内閣支持率の下落が顕著なこの状況の中で、なぜ敢えて解散するのかと思われる人がたくさんいらっしゃると思います。
政府は6月17日、更なるコロナ対策など会期の延長を求める声に反し、通常国会を閉会としました。これ以上国会で追及されるとますます内閣支持率が下がり、立っていられなくなると判断しての延長なしの閉会だと言われています。
こんな状況下でも「解散風」が吹くのは、支持率が下がり、どんなに逆風が吹いても選挙では過半数を維持出来るとの思いが有るからです。それは、野党がバラバラなのが大きな要因です。早急に政策の旗を立て、安倍自民党政権に対峙する新党をつくるべきだと思います。
その柱は、消費税増税とコロナ禍で落ち込みが予想される日本経済の立て直しと、コロナ対応でもギクシャクした国と地方のあり方ではないでしょうか。
いずれにせよ、高まる国民の政治不信を払拭するには、緊張感のある政策論争が行われ、有権者に“伝わる”ことが大事だと思います。その意味でも選挙は大事です。受けて立ちましょうよ。前回選挙の悔しさを晴らす時です。全力で戦う事をお誓いします。ご協力よろしくお願い申し上げます。(スギ)