第915号 心を「空」にして新年に臨む
6日、私は奈良県庁で交通事故からの復帰記者会見を行い、2020年の政治活動をスタートさせました。入院中は皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしましたが、20日から始まる通常国会には、冒頭より登院致します。
◆緊急医療への感謝と恩返し
昨年末には、歩行訓練などのスポーツリハビリ治療を受けていた東京の病院を退院し、年末年始は奈良の自宅で家族と過ごしました。現状、内蔵損傷はすっかり回復し、食事も通常の食事を取って、体重も元に戻りつつあります。また、左手首の骨折は靭帯まで損傷していたため、まだ、完治まで時間がかかる状態ですが、右足首の骨折の方は回復が早く、リハビリの効果もあり、通常の歩行が可能です。
一時は命の危険もあったにもかかわらず、事故から2か月で政治活動に復帰出来たのは、ひとえに事故直後の奈良県の緊急医療体制が上手く働いた結果です。一県民として、更なる緊急医療体制の充実に取り組むことで、命を救って頂いた恩返しをしなければならないと思っています。来るべき通常国会では、ドクターヘリの運用や山間地区での緊急医療の整備等について、自らの体験を生かした質問と提案を考えています。
◆衆院選への備え
国会では、立憲民主・国民民主・社会民主の各党の合流が話し合われています。私自身は、政党としては無所属の立場であり、推移を見守る状況ですが、仮に3党が合流した場合でも、それだけではまだまだ巨大与党とは互角に戦えないと感じています。れいわ新選組を含めた、野党総結集による連立政権構想のような新しい枠組みを造るため、各野党を結びつける役割を果たして行きます。そして、浪人集団である一丸の会メンバーが安心して大きな野党の塊に入れる状況を整えた上で、最後に私自身の所属について判断したいと考えています。
奈良における野党勢力の一本化も急がなければなりません。前回の総選挙から2年以上が経過し、いつ何時解散総選挙が実行されてもおかしくない時期に来ています。もちろん衆議院奈良1区は私が野党系候補として立つ決意ですが、2区、3区に関しては、まだ野党系候補が決まっていません。野党がバラバラに戦い共倒れすることは避けなければなりません。奈良県唯一の野党国会議員として、責任を持って、年初の早い段階での野党統一候補の擁立を進めて参ります。
◆「新」が今年のテーマ
入院中、私は、ある高名な僧侶の方から、ベッドに伏している今こそ、心を空にして五感を研ぎ澄ませることの重要性を説かれました。今回、心を空にして余分を削ぎ落とし、直感を得る機会を持つことが出来ました。
心を空にして感じたのは、自分が新しい命を頂いたということです。空から新しい命を感じ取り、生まれ変わったつもりで、何も恐れずに全く新しい政治に挑んでいきます。私の今年の漢字のテーマは「新」です。心を空にしてこの1年に臨み、新しい馬淵澄夫を皆さまにお見せします。
スタッフ日記 「自主創造」
新年を迎え、まぶち事務所では6日、奈良事務所、東京事務所間のテレビ電話による新年互礼会をスタートに、2020年を走り出しました。そして、6日の仕事初めより、代議士も公務へと復帰し、文字通りの復活を遂げての再始動となりました。
地元事務所での年末年始の恒例行事と言えば、年末警戒を実施している地元消防団挨拶回りから、元旦早朝にかけての分刻みでのリレーのような寺社仏閣回りです。今年は暖冬と言われながらも、どこか芯から冷える寒さを感じたのは、年末までの2ヵ月間の入院、そして、一歩ずつ確実に前方を真っ直ぐに見つめリハビリに励む力強い代議士の姿を想像しながら、例年と違い私一人での挨拶回りとなったからかもしれません。
この2ヶ月間は、私にとっても自らを改め、見つめ直す時間でもありました。そして、年始より、駅頭での日常活動こなす代議士に温かい言葉を掛けて頂き、いつも見守ってくださる方がこんなにもたくさんいるのだと実感した瞬間、私にとって政治家馬淵澄夫の存在がより大きなものに変わっていくような感覚でした。
今年2020年は奈良にとっても“新たなプロジェクト”がスタートする一年です。今春にオープン予定の外資系ホテルと県国際会議場など新大宮エリア一体があらたな観光地として世界へ発信されます。また、2021年開業を目指す旧奈良監獄の事業の本格化や、実施調査が開始される京奈和道の完成もそれほど遠くはないはずです。
代議士と出会って10年。そして年内にも予想される決戦の年。いくつ新しい一歩を踏み出せるか、自らを創造していきます。(特命係長)