第893号 「一丸の会」夏季合宿
参院選が終わり、総括と情勢分析を兼ねて、7月31日、8月1日の2日間、神戸で、私が代表を務める一丸の会の勉強会合宿を行いました。勉強会は地方自治の現場の課題をテーマにして、現職として活躍しておられる兵庫県西宮市の石井登志郎市長と、明石市の泉房穂市長に講師をお願いしました。
◆石井市長の信念
石井西宮市長は、私が民主党代表選に立候補した時、推薦人の中心メンバーとして支えて頂いた盟友です。昨年、市長選に初挑戦され、108票差の僅差で当選を果たされました。
石井市長からは、国政における与党系議員が多数を占める市議会での改革実現への取り組みや、就任以来市の職員から7人もの逮捕者が出て不祥事が相次ぐ中での、綱紀粛正について伺いました。
市長は、職員から「優しく、物わかりの良い市長」という評価を受けることがあるが、その裏には、改革や職員の意識変革への取り組みを骨抜きにしようとする意図が潜んでいる場合があるので、注意しなければならないなど、現実的な話を伺いました。また、官庁での組織ぐるみと言える隠ぺいや改ざんなどが問題となる中、職員の評価を安易に信じない毅然とした市長の姿勢に、断固意識変革をやり抜こうとする強い意思を感じました。
◆泉市長の決断力
泉市長は、私と同期の2003年衆院選挙当選組で、その後、明石市長に転じられ、子育て支援などで意欲的な政策を実現されてきた方です。今年、部下へのパワハラ発言により、いったん市長を辞職されましたが、再出馬で市長に返り咲かれました。
市長はパワハラ発言については真摯に反省されており、再び出馬することには葛藤があったが、今まで政治にあまり関心のなかった小さいお子さんを抱えるお母さんから、市長が実現してきた子育て支援を支持する激励の署名が集まったため、出馬を決意したとのことです。
市長は、市政は子どもの未来のためにあるという信念の下に、ばら撒きと批判されようが、子どもの医療費や保育費の無償化を大胆に進めることで、出生率の上昇と人口増加を実現して来られました。そのことにより、子育て世代の可処分所得は増え、消費が活性化して経済が成長するという好循環も生じています。
◆国政へのヒントを得る
2人の市長のお話は、国政の問題解決の示唆にも富むものでした。国会議員たる者、官庁の職員や党の関係者におだてられ、「裸の王様」となってはいけないということを、自戒するとともに、信念に基づいた大胆な決断と実行こそ、国民生活に好循環をもたらすことを確信しました。
例えば、私の持論に、消費税の減税による可処分所得の向上で、消費の活性化を図り、国民に生活向上を実感してもらって、経済の好循環を作り出そうとする政策があります。経済の好循環こそが、人口と税収増にもつながります。政策には信念を持って、そして粘り強く主張を続け、実行していく覚悟を示さなければしならないとの思いを強くした勉強会でした。
スタッフ日記「健康のありがたさ」
一年ほど前、母が「腰が痛い」と言いました。その時は重い荷物でも持ったの?と気にもしていませんでしたが、数か月が過ぎても痛みは消えず、「一度病院に行った方がいいよ。」と言いました。検査の結果は、「脊椎圧迫骨折」でした。
「脊椎圧迫骨折」とは、せぼね(脊椎)が、押しつぶされるように変形してしまう骨折です。主な原因は「骨粗しょう症」です。寝返りをうつ時や、起き上がる際などの、体動時に痛みが出ることが特徴です。
せぼね(脊椎)は、24個の小さな骨で構成されており、体の重みをバランスよく支えています。しかし、骨粗しょう症になると、骨がもろくなるために体重を支えきれず椎体がつぶれる(骨折する)そうです。母は、痛み止めと骨粗しょう症のお薬をもらい、コルセットで固定して「安静にするように」と言われたそうです。
これまで母は、大きな病気もケガもしたことがありませんでした。「(祖母を)看ていた時は、こんなに大変だとは思わなかった。もっと優しくしてあげたらよかった。」と、母にとって痛みを伴う生活は想像していた以上に苦しく、不自由だったようです。
最近は痛みもなくなり、コルセットも外すことができました。少しずつ体を動かす時間も増やし、話す声にも力が出てきたように感じます。このまま無理をせずに元気でいてほしいな、と思っています。
そういえば、健康診断の骨密度。平均値より結構低かった私。安心してはいられません。適度な運動と、バランスのよい食事。でもこれがなかなか大変です。(まぁちゃん)