第1216号 忍び寄るAI監視網
3月5日、米国の巨大IT企業パランティア・テクノロジーズのピーター・ティール共同創業者兼会長が総理官邸を訪れ、高市総理と会談をされました。
◆パランティア社とは?
日米の先端技術に関する意見交換とされていますが、パランティア社は現代の軍事・防衛におけるAIとビッグデータ分析のリーディングカンパニーであり、防衛・情報機関向けシステム「ゴッサム」、商業・行政部門向けプラットフォーム「ファウンドリー」など米国の国防・行政の機関システム構築に深く関わっています。
そんなパランティア社のトップが、日本のトップに表敬訪問ということで、AI(人工知能)、ACD(能動的サイバー防御)の関係者は色めき立ちました。
◆トランプ大統領とアンソロピック社との攻防
今、米国ではAIの未来を巡る激しい攻防が起きています。トランプ大統領は、最先端AI企業アンソロピック社に対し、国防省での利用を禁ずる大統領令を発動しました。
かつての中国の通信機器・スマホ大手であるファーウェイ社への措置と同様の、事実上の追
放です。
私が昨年の国会質疑で例示したアンソロピック社は、AIに世界人権宣言などを学習させ、倫理や原則を遵守させる「憲法的AI(Constitutional AI)」という画期的な取り組みを行っています。
彼らはAIを兵器や大規模監視に用いないというレッドライン(譲れない一線)を設定しました。しかし、トランプ大統領はこの倫理的な制約をサプライチェーン・リスクと決めつけ、排除に動いたのです。
◆民主主義のプロセスは守られるのか
このアンソロピック社と真逆の立ち位置にあり、米国政府の軍事・情報機関に深く食い込んでいるのが、今回来日したパランティア社です。同社のシステムは、テロリストの追跡や戦場分析で絶大な威力を発揮する一方、常時監視の懸念がつきまといます。
パランティア社が高市政権に接近するのは、政府が今後提出を狙っている、極めて曖昧な「スパイ防止法」の制定や、存立危機事態にも密接に関わる可能性の高い憲法改正、これらとパランティア社の強力な監視・分析システムが結びついた制度設計の構築でしょう。
国際法上も定義が曖昧なスパイ行為を規制する名目の下で、AIによる国民の常時監視体制が構築される。これはもはやSF映画のフィクションではなく、目の前に迫った現実の脅威であると感じています。
AIには「ハルシネーション(幻覚)」という、もっともらしい嘘をつく宿命的な欠陥があります。これが選挙や政治の場で悪用されれば、民主主義のプロセスは崩壊します。
すでにウクライナや中東の紛争、そして米大統領選において、AIによる高度な偽情報が社会を混乱させる例は数多く確認されています。
技術の進歩により、誰でも低コストで、巧妙な「嘘」を拡散できるようになりました。事実、民主主義の基本である選挙においても、候補者に関する偽情報、誹謗中傷がネット上にまん延している状況です。
欧州(EU)が厳しい規制で基本的人権を守ろうとする一方で、日本は極めて緩やかな制度設計に留まっています。
このままでは、検証不能なAIの「判断」が政治を動かし、国民の預かり知らないところで自由が制限される事態を招き、民主主義のプロセスという重要な価値を毀損するリスクについて、強い危機感を持っています。
~スタッフ日記「変わるスポーツ観戦の形」~
3月5日から開幕したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。侍ジャパンは東京ドームでの1次ラウンドを4戦全勝で突破し、連日の活躍に日本中が大盛り上がりですね!
野球にあまり詳しくはないのですが、息子を寝かしつけた後に日本戦のハイライトを見るのが最近の密かな楽しみです♪
今回のWBCは、これまでとは違いNetflixでの独占配信も話題になりました。WBCの日本国
内の放映権料は約150億円と言われていて、前回大会(約30億円)から、3年で5倍に跳ね
上がりました。その理由には、大谷選手の活躍を見たいという世界的な期待の高まりもあ
ると言われています。
高額な放映権料の影響日本のテレビ局での放送はなく、大手配信会社Netflixでの配信となりました。今回のWBCをきっかけに新しく加入した方
も多いようですが、Wi-Fi環境やユーザー登録など少しハードルが高く、視聴が難しいと感じる方もいるようで賛否の声もありますね。
他の国ではどうなっているのか気になり調べてみると、国際大会の放送の仕組みは国によって違うようです。例えば韓国では「ユニバーサルアクセス権」という制度があり、国民的関心の高いスポーツは多くの家庭で視聴できるように放送手段を確保する仕組みがあるそうです。
スポーツ観戦は、老若男女を問わず誰もがその熱気や一体感を感じられるものだからこそ、これからも多くの人が気軽に試合を楽しめる環境になっていくといいなと思います。
遠くマイアミで戦う侍ジャパン!日本からしっかりエールを送りたいですね(○p>ω<)尸"
(まゆつな)



