決意と理念

再誕

再び生まれ変わること。
内面的、内容的に自分を産み直し、自分の人生には、全責任を負って、
「見せかけではない真実の人生を、どこまでも探し求めていくべきだ」という教え。
三千院門跡門主の堀沢祖門導師が私に下さったお言葉です。

私が初めて政治の世界へと足を踏み入れたとき、あるべき社会の姿として、
「誰もが挑戦できる社会を目指す」と語り、そのために「自立する勇気」と
「見守る愛」を持とう、と訴えました。

それから、22年。私は今、再誕の時に立っています。

自らを見つめ、産み直し、再び国民のくらしに寄り添い、
日々の家族の暮らしを守るために全力で邁進する決意を新たにしています。

いま、コロナ禍の中で政治家の空疎な言葉が踊っています。

「国民の命を守る」と言いながら、責任の所在は曖昧なまま。
病床確保、ワクチン製造、治療薬の承認、そして事業者への補償や皆さんの暮らしのことなど、
政治が本気になればすぐにできる事はいくらでもあるのに、既得権益に囚われ、硬直化した行政機構から抜け出せず、
国民の暮らしはすっかり疲弊してしまいました。

一方の野党も、バラバラの状態から脱することができずに内向きの議論を続け、
結果として与党の一強支配の構図をアシストすることになっています。

そこに国民の姿はあるのでしょうか?

4年前、落選を経験し、いったん永田町から離れたところから政治を見て、今の政治がいかに国民から乖離しているのか、
皆さんの方を向いていないのかを痛感しました。

そして繰り上げ当選、交通事故による瀕死の重傷からの生還、といういくつかの奇跡的なめぐりあわせを経て、
自らの使命は何なのか、何のために生かされた命なのかをより深く考えることとなりました。

私の政治家としての時間は有限です。

一日も早く、強く健全な野党を作り、揚げ足取りやスキャンダル追及のようなパフォーマンスに走るのではない、
政治家が率先して知恵を出し合い、汗をかき、国民の生活を第一に考える政治を実現してまいります。
そしてその先頭に私が立ちます。

いま、この国にはリーダーシップが欠けています。

リーダーシップとは、強権を振り回し、力でねじ伏せ、忖度させ、
無理やり言うことを聞かせることではありません。

自らが率先して突き進むだけではなく、失敗を恐れずに進む仲間を励まし、
評価すること、誰よりも人を敬い、尊重するのが真のリーダーだと私は考えます。

すべての人を敬う、多様性という考え方は新しいものではありません。
遥か古来、古事記や日本書紀、万葉集のころから、私たちは万物に神が宿り、すべてのものに価値を認め、お互いを慮りながら共存する文化の中で生きてきました。

はじまりの地、奈良県選出の国会議員として、この国が代々受け継いできた理念と共に、
一人ひとりのささやかな幸せや、誰かとわかちあう喜びを大切にする日本を作るために全力を尽くして参ります。

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