閉会後も盛りだくさん
国会が閉会した。みんな、いっせいに地元へと帰る。しかし、政府の一員となった僕らは残る。ずーっと残る。
会館で、もう年末の様相を呈している他の部屋を横目で見ながらずいぶんと違うもんだナ、と不思議な気分にとらわれる。まだまだ予算編成の真っ只中、ヒト山フタ山どころか、ミ山ぐらいありそう。盛りだくさんに...。
税調は、国税、地方税、共に一つの課題を残して大臣折衝案件となった。こうした税の話と並行して予算の話も財務省とやることになるのだが、今回この予算編成プロセスにおける税の議論の場の持ち方に大いに疑問を感じた。
かつて自民党政権下では政府税調と党税調が並立し、大物政治家たちによるインナーと呼ばれる密室協議で党税調が絶大なる権力をふるってきた。業界団体へのさじ加減も、政治力で決まってきた。
この弊害を打破するために、税調一本化はあるべき姿だと思う。しかし、総理の諮問機関である税調が結局、一本化の姿として財務省に置かれた(かのごとき)姿は、大いに疑問を感じる。予算と税というど真ん中を最終権限まで財務省が握ることになる。まだ、党税調があったほうが役所の言いなりにはなりにくいだろう。
もちろん、政権交代の過渡期であるがゆえに試行錯誤でかまわないと思う。しかし、実は税調は国家戦略局(室)の監督下に置くべきではないか、と僕は思う。いろんな意見があるとは思うが、それこそよりよい方法を考えていけばよい。
予算は、二次補正の「経済対策」が大変だ。こちらは、国家戦略室が取りまとめ。国交省として、整合性をはかりながらタマは出した。それもけっこう、苦しみながら。あとは、高いレベルの判断ということになる。
そして肝心の当初予算。こちらも、副大臣レベルからのマニフェスト項目のヒアリングが終わり大臣レベルの交渉に入るのか?。
どことは言わないが、いわゆる「外堀を埋める」マスコミへのリークやけん制発言が繰り返される。僕らは顔色変えずに、虚心坦懐に、仕事を進めるだけだ。
政策について、途中段階での様々な話がマスコミに踊る。いわく、「・・・の方向」、「・・・で方針が固まった」などなど。ホント、ウソばっかり。一切、今の段階で外に出したものはないのだから。こうして自分たちの思惑をマスコミに流して世論を作り、誘導
するのが手口なんだろう。
なんだか、小さ過ぎて...。