30日間の戦い

2012年11月18日 (日) ─

 第三極の維新への合流により、総選挙の構図は固まりつつある。しかし、いわゆる政権の枠組みを決めていく争点が国民の間でも固まっていないが故に、先行き不透明感は拭い去れていない。

 繰り返し言っているが、政党や政治家が発する言葉に呼応する民意によって争点というものはより明確になっていくものである。まだまだ序盤、対立構図が明らかになっていく過程でイシューは、「構図そのもの」か「政策」か「理念・イデオロギー」か、等と収斂されるのであろう。よく見極めながら、言葉を発していかなければならない。

 今回の選挙は解散翌日起算で30日目に選挙。前回が40日目に選挙だったので10日も短い。相当に、やるべきこと、できることが変わってくる。また、野田総理の党首討論の場での突然の宣言によるサプライズでもあり、各党各候補者の準備状況もそれぞれであろう。

 党首討論直後に、選挙日程は12月9日か12月16日のいずれか、と党幹部から聞かされ、その日の政府民主三役会議で決まると言われた。しかし、実はその段階で実務的には16日に決まっていた。というのも、現在の選挙は在外投票(国外居住の邦人による投票)が行われることより、運用上公示日から逆算して少なくとも15日程度の猶予は必要とされている。したがって、12月9日投票であれば公示日は11月27日となり、11月16日解散からの日数は10日しかなく、在外投票ができなくなりあり得ない、ということになる。よって、11月16日解散であれば、12月16日投票しかないのである。解散を考える立場であれば、このサプライズと併せてできるだけ早く行いたいと考えていたと思われるが、結果は解散から30日という標準的な日程となった。

 今日は朝からの政治番組も見ることもできないまま、広島へ。最後の政策進捗報告会だ。これにて、プログラムは終了。僕自身もすぐにも地元に帰りたいところだが、残念ながらそのまま再度東京戻りで夜には細野政調会長と打合せだ。

 限られた時間の中で、堂々と戦う。

30日間の戦い