2009年、一年をふり返り

2009年12月31日 (木) ─

 仕事納めを終えて帰郷。しかし、いつなんどき役所に呼ばれてもいいように準備だけはしつつも、地元の挨拶回り。主に選挙後、お悔やみ、お見舞いを直接お伝えできなかったお宅に日暮れまで回り、夜は消防団の年末警戒の激励に回る。

 あっという間に、大晦日。今日は、二年ぶりに明日の朝まで元旦参りの挨拶。

 今年一年、激動だった。

 新年はスタッフと共に国会事務所で迎えた。野党最後の予算委員会、と意気込んでひたすら予算質疑の準備。

 テーマはズバリ「道路」。しかしながら予算委員会本番、麻生総理の失言等政府の迷走で政策論、本質論は一切取り上げられることはなかった。

 不本意に終わったのでは、と見られた僕の予算質疑ではあったが本人の中では大きな手応えを持って、終えた。国総研による高速道路無料化試算である「10割引」試算の存在を明らかにできたからだ。これで、必ず高速道路無料化の大きな弾みになる、と確信した。

 予算委員会を終えると、突然の奈良市長の不出馬宣言。急遽、奈良市長選挙を候補者を抱えて戦うことになる。候補者の擁立、選挙の組み立て、と自身の総選挙に向けての前哨戦と位置づけて総支部における選挙全体の取り仕切りを行った。

 さらに、加えてのこれまた突然の代表選挙。代表選挙結果もさることながら、様々なことを考える良い機会になった。そして、熟慮の結果の野田グループ(花斉会)退会は、限りない自由と高揚と新たな出会いを得る結果へとつながった。

 いよいよ、解散総選挙。実に67選挙区、109ヶ所、延べ1万4千キロを走り回っての全国の候補者の応援は、自らの選挙区だけではない全国の人々の「変革への期待」のうねりを実感し、大きな力をいただきながらも自らにも大きな変化を感じることができた。

 政権交代。その瞬間は、むしろ淡々と迎えた。喜びよりも責任の重さに、気持ちは平らかだった。

 選挙後二週間余、国土交通省副大臣を拝命。社会資本整備担当。会館で年始を迎えた「道路」問題に自らが政権に立って取組むことになる。

 そして、補正予算、概算要求、税制要望見直しと歳出・歳入の政治主導による新たな編成に没頭することになる。件の国総研の無料化試算は、予算編成の中での政策シミュレーションに大きく役立つこととなった。やっとの思いで、予算編成終了。一息ついた...。

 こうして一年をふり返ると、政治家として必要とされる三要素、政策・政局・選挙の全てにおいて大きな転機を迎えることになった。そして、新たな局面へと踏み出していきたい。

 2010年は、遷都1300年の歳。平城京の都が、豊穣と安逸の日々であったことに想いをいたし、来年に向けての新たな誓いをする。

 今年一年間、ありがとうございました。また来る年が、皆様にとって素晴らしい一年となることをお祈りしてます。

 よいお年を!

2009年、一年をふり返り