第831号 「一丸の会」設立

2018年4月21日 (土) ─

 19日、東京で、私が代表を務める「一丸の会」の設立総会を開催し、正式に新たな政治団体としての活動をスタートさせました。

◆「一丸の会」の役割
 「一丸の会」の最大の目的は、先の総選挙で分断・分裂となった野党において、その恩讐に囚われて、結束することが困難な現職国会議員の皆さんを、我々が牽引者、ドライビングフォースとなって引っ張りまとめ上げていこうとするものです。

 私は民主党が政権から転落して以来、再び政権交代可能な政党を作り上げることを自らの使命と考え、民主党・民進党の選挙対策委員長として、各野党の連携と結集に取り組んで参りました。

 しかし、昨年の総選挙では野党結集の核となるべき民進党が、ボタンの掛け違えからバラバラに分裂し、未だ野党は安倍政権に対峙する大きな塊として機能していません。私は、浪々の身として活動する中で、バラバラな野党をまとめ上げ、政府与党に対峙する大きな塊を作ることこそが、私が国会へと再挑戦させて頂く意義であり、私の使命であると考え、同じ志を持つ浪士と語らい、仲間を募ることを決めたのです。そして、生まれたのが「一丸の会」です。

◆42士でスタート
 「一丸の会」には、スタート時点で、全国各地から42名もの浪士が入会し、遠く地方からも手弁当で、30名が東京での設立総会に参加してくれました。浪士は希望の党から出馬した候補者のみならず、無所属で出馬した候補者も含まれ、特定の党派に捉われない顔ぶれとなっています。設立総会では私、馬淵澄夫が代表、長安豊氏が会計責任者、宮崎岳志氏が事務局長に就任することをご承認いただき、今後の活動方針も同時に承認を得て、正式に政治団体としてスタートを切りました。

 また、設立総会には連合の神津里季生会長にもご出席頂き、野党結集への期待と激励を込めた特別講演を行って頂きました。野党結集の意味を長年にわたり最も重く受け止めて頂いている連合会長からのメッセージは、我々浪士にとって強く心に響くもので、今後の活動への決意を改めて強めるものでした。

◆この国を率いる集団に
 設立総会後の懇親会では、浪士一人一人が皆の前で思いを語ってくれました。その熱い思いを聞き、私は、一丸の会は本気で自民党に代わる政治勢力を作ろうという強い意思を持った浪士の集団であることを改めて確信しました。浪士の仲間は次なる総選挙における野党の伸びしろです。その仲間たちが集い、いまこうして大きく一致団結することの意義は極めて大きいと考えています。

 もちろん、一丸の会が掲げるべき理念や政策も重要です。今後は月一回の勉強会を開催し、いつ国会に戻っても政策論戦に即座に参加できる準備を整え、広く国民の皆さまに提示して参ります。

 この一丸の会を不肖、馬淵澄夫が会長として率いていきます。

 一人でも多くの仲間が国会に戻れるよう、そして私自身も、単に再びバッジをつけることにとどまらず、この国を率いていけるよう、全身全霊で取り組んで参ります。(了)

 

森ちゃん日記「オール奈良県の議論を」
 先日、奈良県議会にて、県庁を橿原市周辺へ移転する決議案に過半数の賛成がありました。県内の人口分布や経済面での格差是正が主な目的ですが、現時点では議会の決議に法的拘束力はなく、県民の議論の盛り上がりもいま一つである事が懸念点となっています。

 以前より、官公庁や企業が集中する県北部奈良市と、県南部、東部の19市町村が面積では県全体の8割となるにも拘らず人口比は1割ほどの過疎地域となっている地域格差が問題視されてきました。地域の限られた資源と環境を持続可能な街づくりへ換える抜本的な改善となるのか、注目しています。

 しかし、建物の設備だけでも300億円程度確保しなければならない今回の移転構想は、他の政策を優先すべきとの根強い議論もあり、慎重さが求められます。私自身、県庁を移転して、奈良公園一等地には大型の宿泊施設や観光事業の拠点を設置すべきだとの意見はよく耳にするのも事実です。観光業を中心とした地域活性化の大きな一歩とするためにも、総合的な議論と、最大8年前倒しとなったリニア中央新幹線の開業で期待される県内アクセスの議論との連携が重要だと考えます。

 奈良県全土の20年後を左右する重要な議論が、県民参加型の開かれた決定過程で進められる事を強く願っています。

第831号 「一丸の会」設立