第784号 長島議員離党に思う

2017年4月15日 (土) ─

 10日、長島昭久衆議院議員が民進党へ離党届を提出しました。

◆残念な決断
 突然の離党表明を私は非常に残念な気持ちで受け止めています。

 私と長島議員は2003年初当選の同期であり、民進党(民主党)を二大保守政党の一翼を担う政党とするため、互いに切磋琢磨し、議論を重ねた仲でもありました。

 また、長島議員は天下り問題や教育無償化など重要議題を抱える文部科学委員会の野党筆頭理事や、党の都連幹事長も務めていたため、これからの国会論戦や、7月の都議会議員選挙に一定の影響が生じることは避けられません。

◆誤解を与える離党理由
 離党の理由は、「真の保守政治を追求して来た私にとり、価値観の大きく異なる共産党との選挙共闘路線は譲れぬ一線を越えることを意味し、国民の理解も得られないと考えた結果」としています。

 しかし、この点は明確に事実と異なります。我々が行っているのはあくまで小選挙区において野党がそれぞれ候補者を立てて共倒れになることを防ぐなどの「選挙調整」に過ぎません。

 共産党との間には現時点で目指すべき国家像に大きな開きがあります。

 政党としての理念が異なる以上、連立政権を組むことは出来ません。したがって、政権選択選挙である衆院選は先の参院選とは異なる形態となります。

 また、一昨年の安保法制成立をめぐる当時の民主党の対応と、民進党の安全保障政策への不満についても語っています。

 しかし、安保法制については、違憲の疑いがぬぐえないことや、我が国を取り巻く現実的な脅威への対処とはなりえないと考えられることから、党として一致して反対することを決定したという経緯があります。

 また、民進党は安全保障に消極的なわけではありません。

 民主党時代から、我が国の領土領海を守るための対案として、領域警備を強化する法案を国会提出しており、長島議員にも立案に関わってもらいました。

 政治家の出処進退は、自らが決めるべきものなので、私は多くのことを語る立場にはありませんが、こうした離党の理由については大変残念に思います。

◆二大保守政党を目指す
 一部の報道では、この離党が引きがねとなり、党内の他の国会議員も次々と離党するのではないかという憶測もされています。

 しかし、党内は比較的冷静に受け止めており、また、後半国会では、「共謀罪」や働き方改革など、野党第一党として一致結束して巨大与党に対峙しなければならない事案がたくさんあり、各議員はその準備を整えています。

 私も支援者の方から「民進党を離党してはどうか」という声をかけられたこともありました。

 しかし、どれだけ党勢が低迷し、厳しい選挙が予想されようと、自民党に対抗出来る政権交代可能な保守政党を育てるという私の信念は変わりません。

 民進党が二大保守政党の一翼として政権を担える政党となるよう、選対委員長として歯を食いしばって党の再生に努めて参ります。(了)

 

スタッフ日記「ロウソクを40本刺す」
 4月10日に誕生日を迎えました。ぴったり40歳なので、記念に子どもの時のようにロウソクを歳の数だけ40本、ケーキに立ててみることにしました。

 最も気を遣ったのはロウソクの調達です。

 ケーキ屋さんで無料のものを40本下さい、というのは厚かましいし、かといってスーパーでチャッカマンとロウソク40本をいっぺんに買ったら過激派と疑われてしまいそうです。仕方がないので、いくつかのお店を回り、少しずつ買い足しました。

 もちろんケーキを選ぶ基準も「ロウソクを刺しやすいかどうか」。そんな基準で食べ物を選ぶのは生まれて初めてです。

 ただ、40本を全て刺しきるのは、なかなか難儀な作業でした。少しずつスペースがなくなる中、イチゴをかき分け、斜めに刺すなど工夫に工夫を重ね、黙々と修行のようにロウソクを刺し続けました。

 そうして完成したケーキは直径10cmほどの中に、ロウソクが満員電車のように所狭しと刺さり、まるでカラフルな要塞のようでした。

 すべてに着火すると、大きな火が明々と灯り、神々しさすら漂う、ケーキとは呼び難いシロモノとなりました。

 実は直前まで、手に入れやすい仏壇用の白いロウソクを使おうか迷っていたのですが、そんな事をしていたら、きっと恐山のようなすごみが漂っていたことでしょう。

 しばらく炎を見つめたあと、ケーキを1人で平らげ、私の記念すべき40歳のバースデーは終わりました。

 やさぐれたスタートを切りましたが、さあどんな一年になるのでしょうか…。(シズ)

第784号 長島議員離党に思う