第743号 いざ参院選!
参議院議員選挙は、6月22日に公示、7月10日に投開票と決まりました。私も、民進党の選挙実務を担う特命担当副幹事長として、全国行脚を始めています。
◆与野党一騎打ちの構図
今回の参院選挙の特徴は、32ある1人区選挙区の全てで、民進党を中心とした野党4党が候補者を一本化し、事実上「与野党一騎打ち」の構図が出来上がったことです。
これまでの国政選挙では、候補を一本化する自公に対し、野党は各党がバラバラに候補を擁立して戦ってきました。前回2013年の参院選は、1人区で与党の29勝2敗という結果に終わっていますが、野党系候補の得票を合わせれば与党候補を上回っているにもかかわらず、票が分散したため敗北した例も見られました。
そうした事態を打開するため、今年4月に行われた衆院の北海道5区補選では、私が民進党の選挙実務の責任者として、各党との調整を行い、野党統一候補の擁立に成功しました。結果としては惜敗でしたが、当初は圧倒的劣勢といわれていた状況から接戦へ持ち込むことが出来ました。今回、統一候補擁立が進んだのはその流れを受けてのことです。
◆争点は年金・子育て支援
消費税について、私は「引き下げ」を訴えていますが、安倍総理が消費増税延期を発表した今、ひとまず与野党とも延期で一致し、参院選の争点からは外れました。
私は、今回の選挙の争点は、安倍政権がこれまで後回しにしてきた、社会保障の問題と、保育・教育支援など子育て支援の問題だと考えています。
切り下げられる一方で、最低保障機能を果たさなくなりつつある年金は、高齢者間の再分配などの抜本的改革を図らなければなりません。
待機児童問題や子どもの貧困の増加など、子育てをめぐる状況も深刻です。保育士の待遇改善や給付型奨学金の創設などが急がれます。
民進党は若い世代も希望が持てる政策を練り上げてきました。安倍政権が放置してきた「暮らしの安心」や「支え合い」の仕組みづくりを真っ正面から問うていきます。
◆1人区が鍵を握る
参院選のもう一つの大きな争点とされるのが、与党とおおさか維新など与党の補完勢力が、憲法改正に必要な3分の2の議席を獲得するかどうかということです。
私は、憲法については、きちんと時間をかけ、あるべき姿を議論した上で改正することを否定するわけではありません。しかし、国民的なコンセンサスが取れていない現在の状況で、安全保障に密接に関連する改正を行うことは拙速すぎると考えています。
3分の2を巡る攻防は、野党の1人区での戦い方が鍵を握ります。現状では、野党候補は、東北、中部、近畿など10前後の1人区で与党候補と競り合っており、勝敗は今後の選挙戦次第という状況です。
私もすでに各地からの要請に応えて全国行脚を始め、選挙戦に向け臨戦態勢に入っています。接戦となっている選挙区を中心に、勝利に向けて全力を尽くしていきます。(了)
スタッフ日記「銭湯」
某知事は、週末になると公用車で温泉地の別荘に通い、広々とした温泉に優雅に浸かっていたそうですが、私も賃貸マンションの浴槽がゆっくり入るほど大きくないので、たまに大きな風呂に入りたくなります。
最近流行の郊外型スーパー銭湯も設備が充実していて良いのですが、やはり富士山の絵が描いてあるような昔ながらの銭湯も捨てがたいものです。
しかし、一戸建てはもとより、ほとんどのマンション、アパートに自家用風呂が付くようになった昨今、銭湯は激減しています。比較的残っている方の東京都内においても、ここ50年間で約4分の1になり、私が学生のときよく行った銭湯もすでになくなってしまいました。
そうしたなか、この間以前から目をつけていた雰囲気の良い煙突と玄関を持つ近所の銭湯に行ってきました。
開業時間30分後の昼下がりということ、銭湯経営が厳しい近頃の事情を考え、湯船を独占できるかも、という勢いで入ったのですが、目にしたのは湯船につかる人、体を洗う人、床に座り込み一休みする人など、人また人の山。お年寄りから子どもまで、また背中に龍や桜吹雪を背負う方もちらほらと…。
結局十分に足も伸ばせずに湯船に入るはめになりました。銭湯自体は薬湯やジェット風呂も完備しつつ、壁絵や番台など昔ながらの雰囲気を残す充実したもので、リピーターが増えるのも納得でした。
銭湯冬の時代といえど、こんな活気にあふれた銭湯もまだ残っているのだなあと妙に頼もしい気分になった週末でした。(アタリ)