第549号 災害対策特別委員会
党の分裂騒動も、離党並びに小沢新党の立ち上げで一段落しました。衆院では民主党は250議席とわずかに過半数を維持するところとなりましたが、こうした動きの中で、空席となった災害対策特別委員長職を拝命しました。国会の委員長職はもとより災害対策特別委員会(災特委)も初めてです。
昨年の台風12号による紀伊半島大水害や5月の北関東における竜巻災害など、自然災害発生時に災特委は開かれ、被災地への委員派遣や政府への質疑などを災害ごとに行います。また、災害対策並びに防災関連法案についての審議を行うなどの重要な役割があります。
◆歴史は第1回国会から
特別委員会としての災特委の歴史は古く、第1回国会から水害地対策特別委員会として設置されました。これは、死者行方不明1930名の大災害となった昭和22年のカスリーン台風災害に対する水害地対策の樹立のためでした。以降、台風や地震などの災害に対応して委員会は設置され、昭和36年以降は災害対策特別委員会として常設されてまいりました。
所管する法律として最も古いのは、昭和21年の南海地震への対応として策定された災害救助法です。当時は厚生省所管の法律として策定されたものですが、発災後1~2週間の対応を定めた法律です。しかし、現在求められる中期的な期間の生活再建に資する法律ではなくなっており、来年の通常国会では大幅な見直しが予定されているところでもあります。
また、直近では首都直下型地震や南海トラフの巨大地震の発生も指摘されており、大規模災害への対策改善は喫緊の課題であるとして災害対策基本法の一部改正が行われました。このように、災害対策の歴史は長いのですが、まだまだ現状で見直さなければならない課題が山積している状況です。
◆激甚災害指定の要望
所管する法律は災害に関するものであり、また、災害発生時に委員会が開かれるという特異性の一方で、被災地からの要望を直接受ける委員会でもあります。特に近年、陳情要望が多いのが激甚災害制度による「本激」及び「局激」指定です。
「本激」とは激甚災害のことであり、全国規模で激甚な災害に対して適用措置を決めて国費投入を高めて災害復旧事業を行う制度です。また「局激」とは局地激甚災害のことで、局地的に激甚な災害に対して年度末に災害と対象自治体と適用措置をまとめて国費投入を高める制度です。
局激指定の中でも、今夏続いている局地的大雨災害は早期に指定を図ることができる「早期局激」などの運用を求める声が上がると想定されます。
災特委にはこうした政府の対応に対し、行政の監視機能を図る国会として対応が求められます。その1つが上述の早期現地視察であり、視察後の災害に関連する災特委における質疑です。国会での防災担当大臣の答弁により、本激あるいは局激指定への後押しを図る機能も担っていると言えます。
委員長として、個人的に代表選後取り組んできた首都直下型地震の対応としての首都機能バックアップをはじめとする都市戦略についても議論を深めていきたいと思います。 (了)
スタッフ日記「冷え性だもの」
広い部屋に住みたい、家賃は安く抑えたい、ということで国会事務所まで1時間半ほどかけて通っています。
驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、関東地方では結構普通のことで、首都圏の平均通勤時間は1時間、私が学生の頃は片道2時間半かけて通学してくるツワモノもいました。
これだけ通勤・通学時間が長いと電車も混むわけです。特に私の乗る路線は混雑がひどく、車内はまるで押し寿司のような状態になっており、通勤だけで筋肉痛になるくらいです。
しかし、私自身はその苦労をあまり経験していません。というのも、最寄りの駅始発で国会議事堂前駅直通の電車が何本かあり、座ったまま通勤することができるからです。長時間乗っているので、その間ずっと眠っていられるのはありがたいことです。
ところが、これからの時期は若干事情が違います。冷え性の私は冷房に弱いのです。
節電とはいえ、おしくらまんじゅうのような車内で冷房は必須です。基本的に立っている人に合わせて温度設定されているようなので、座ったまま1時間も当たり続けると、ゾクゾクし、腹痛すらしてきます。座って楽をしている手前、立っている人を恨む訳にもいきません。
長袖を着てみても、焼け石に水で最終的には冷えてしまいます。しかも、節電ということで、たまに隣の人が扇子を使っている事もあり、そんな時には何かの悪縁ではないかと疑ってしまう程です。
電車を降りた後、強い日差しの下にもかかわらず、歯の根の合わない私がおり、やっと苦行が終わったと苦笑いする毎日です。何か良い対策、ないでしょうか??(シズ)