突然、止められたパネル

2007年3月26日 (月) ─

 芝議員がアパグループの耐震偽装を参院予算委員会集中審議で質す。芝議員に託した質問だけに、地元事務所でNHK中継のテレビにかじりつく。

 ナゼこの件が発覚以来放置されてきたのか、ということを丁寧に突いていく。そして何らかの政治的圧力が及んではいないかと詰めていく。そして、安倍総理の後援会である安晋会へと話が及んでいく流れ。核心に触れていく筋書き、のはずである...。

 と、突然の理事による協議で審議が中断する。何が起こったのか?マイクの音声が切られるため画面を通して見ているものにはわからない。NHKのアナウンサーの無機質な「ただいま審議が中断しています」の声が流れるだけ。

 そして、審議再開。

 芝議員は、アパグループ元谷外志夫代表(安晋会副会長)と安倍総理との関係に踏み込んでいく。

 あれっ、パネルが出ない。

 自らの質問で使おうと思って用意したパネルを、芝議員に託していた。これをどうぞ使ってください、と。そして委員会前の理事会では認められたと聞いていたのにテレビには映し出されない。

 んっ???、と思いながらも芝議員の頑張りにテレビに向かって声援を送る。

 NHK中継のため、時間を越えての質疑にはならない。芝議員の質疑は素晴らしかったが、安倍総理のいらだちを見せながらも意味不明のダラダラした答弁でタイムアウトとなった。

 参院理事から連絡が入る。

 審議中に芝議員の質問が総理にとって厳しくなるとみるや、これはマズイと判断した与党理事たちが場内協議でパネルの使用を突然却下した。このためにテレビをご覧の皆さんには用意したパネルをお示しできなかったとのこと。理事が委員長席に詰め寄ったのは、それに対する抗議のためだった。

 昨年の官房長官の時には、自らの記者会見の発言を僕に確認されただけで切れまくり、今回芝議員に対しては不利になると見るや理事会決定済みのパネル使用を制限したり、とあまりに小心・姑息ではないか!?、安倍さん!?。なぜ、正々堂々と説明責任を果たそうとしないのか。

 これでは、何でもすべて闇から闇へ葬り去られるものと、国民はあきらめてしまっても仕方がない。

 あきらめの国へ...か?。

 僕は、あきらめない。

突然、止められたパネル