深夜の攻防

2006年1月31日 (火) ─

 午後10時10分より予算委員会再開。民主党の質疑と残りの共産、社民、国民新党の質疑も含めると、採決まで行っても本会議はなし。

 一日の日延べとなったことになる。

 予定していた、笹木代議士の時間も浜さん(長浜代議士)が続行することになった。

 それにしても、浜さん、粘り強く政府の詭弁を質す。

 閣議決定は、閣議決定でしか変更も取り消しもできないことは内閣法制局の過去の答弁で明らかである。

 休憩中に、一期生の官僚出身トリオの北神(財務省)、大串(財務省)、小川(総務省)の三代議士と話していたのだが、想定される官僚作成答弁としては、「閣議決定に反するか否かについては内閣が一義的に有権解釈(法・制度の解釈権限)を持つ。したがって内閣を総理する首相にその権限がある。」。

 そこで、小泉総理がその判断として、例の口調で「イヤーッ、いろいろあるかもしれないが、中川大臣の判断というのは閣議決定の趣旨に沿うものだと思いますよ、違いますかねぇ。」などと語って、チョン!、となるのではないか。こんな予想をしていた。

 実際、1時間近くの審議では本当に、浜さんががんばられた。そして、案の上、想定した答弁が出てきた。

 こうやって閣議決定をひっくり返していって、責任誰も取らない仕組みっていうのはホント怖い。

 やはりこの二ヶ月、耐震強度偽装で指摘してきた構図が、小泉政治によって確実にこの国を覆っている。

 再三の理事からの抗議にも、委員長は公正さを欠いた運営を繰り返す。

 質疑の終局、討論、採決で12時前。もちろん、三分の二の力で採決は賛成多数。補正予算、成立。

 とうとう、日付が変わる直前までの審議となったが補正の冒頭、なかなかの攻防だったと思う。

 とにかく、こうした局面は、国民が必ず判断される。

深夜の攻防