最後のひとかけら(ワンピース)
地方選も四日目。
朝立ちからの選挙戦だが、とにかく前回(四年前)と大きく違うのは、県連代表に就任したことで県下全域の選挙に責任を負うこと。自分の選挙区の1区だけ、というわけにはいかない。ましてや、二桁に上る擁立候補者の応援をするということで、とにかくせわしない。
一日に四つの選挙区を回りながら応援するパターンが常態化する。自身の事務所は閉めて、スタッフ全員候補者事務所に貼り付いてもらっているので移動も自力解決が求められる。そうなると、自ずと頼る先はヒロコ。
「わかったわよ!」、と勇ましく(そしてアッサリと...つまり完全に彼女も選挙モードに入っているということだナ...)移動の運転手を買って出てくれるのはありがたいのだが、なぜか後部座席には、プッチとヒナコ。
ゲッ、何でお前らいるの!?、との問いにアッサリと「だって、行きたいんだもーん!」の合唱。ハイハイ、聞いたお父さんが間違ってたネ、ゴメンネ!、春休みだもんネ...。
子連れのワゴンRで移動しながら順に候補者の選挙区を回って街宣車を乗り継ぐ。何か、調子出ないよなーと思いながらも候補者の気持ちを考えるとそんなこと言ってられない。当然ながら街宣車に乗り込めばすぐさま真剣モード(!!!)。
僭越ながら、各候補者の演説のチェックをしながら、県会選挙の争点を探る。街宣車から、あるいはスポット演説の街頭・駅頭から。
有権者の反応を丁寧に確かめながら、言葉を探る。自らの演説時間を計る。10分、7分、5分。少しずつ短くしながら、よりきめ細かな、聴衆の想いを必死で受け止めようと集中する。
だんだんとおぼろげながら、見えてくる。
そうか!、今、多くの皆さんは、メディアが取り上げる国政の課題や政党支持率などはともかくとして、こういう気持ちを政治に抱いているのか!?
感覚が研ぎ澄まされる中、じわじわと響いてくる。マイクを持って訴えるさなか、時間が止まるような「一瞬」が訪れる。一切の音が自身の聴覚から遮断され、「絞れ!、絞れ!!、絞れ!!!」、と「選挙の神様」がささやく...。
まだ、あちこちに散逸しているパズルのかけらを必死になって集めているさなかだが、8日までには間に合うか...?。
重点候補の選挙区で、最後のひとかけら、「ワンピース」を死に物狂いで探す。そして必ず見つける!。
ルフィー!、チョッパー!、力を貸してくれ!