徒労感に襲われた週末
土曜日、予算採決が未明に行われて、放心状態のまま地元に帰った。言いようのない徒労感に襲われ、正直、何も手につかない状態が続く。
いったい、今回の予算審議での獲得目標は何だったのか?。野党として、地方選や参院選の政治決戦を前に何を目標としてこの予算審議に突入したのか。
一兵卒が事態の深奥まで知らずに文句ばかり言っているというのは最悪だ、と思っているので多くは語りたくない。
しかし、とにかく、疲労感でいっぱいだ。発信しようとしてできなかった生々しい文章が、あちこちのフォルダーに溜まっていく。
少しは公開しよう。2日の深夜に書きながら途中で発信を取りやめたのが下記だ。
『予算が採決された。総審議時間は、昨年に比して圧倒的に少ないままに締めくくり質疑を強行してきた。
昨晩、枝野筆頭理事から午前中の一般質疑45分、午後の締めくくり質疑30分の二本勝負を告げられる。しかも、理事会協議は決裂しておりどうなるかわからない状況。深夜まで質問準備作業が続く。
朝一番の質疑は理事会決裂のまま突入となり、大臣を質疑開始後に要求することになる。待つこと2時間半。ようやく要求大臣の松岡農水大臣と高市内閣府担当大臣がそろい、質疑開始。40分の時間となったが、松岡大臣に絡むWBEF(任意団体)のNPO認証口利き疑惑を質す。
予算委員会はつまるところ、与党の痛いところを突く質疑を行わない限り淡々と審議時間は進む。政策論は確かに重要だが、与野党共に天下国家論を語っているだけでは、実は与党は痛くもかゆくもない。官僚作成答弁で難なくこなせる。
むしろ、実態を把握した現場感に富んだ質疑は、官僚の手には負えなくなり審議が厳しくなる。さらに、政治家個人に及ぶものにはまったく官僚が手助けする余地がなくなり、予算委員会はいよいよ審議が止まる。ここにこそ、予算委員会の攻防がある。
国対からは、「審議が止まる質疑を!」との厳しいオーダーが飛ぶ。しかし、そう簡単にはいかない。それでも午前中の質疑は、それなりにあぶりだしたつもり。
そして、30分ほどの休憩後に2時10分から開始。与党質問の後、野党の質疑時間となるが今度は野党理事は「締めくくり質疑は認められない」として、委員長に詰め寄る。
出席しながらも質疑が開始されないという異様な姿のまま、時が過ぎる...。』
この文は、ここで終わっている。
他にも、もはやお蔵入りのものがかなりあるが、どうしても外へは発信できないことも増えていくのは、自分としては心苦しい。
国会というのは、国対の指示や、予算理事の指示あるいはもっと高いところからの指示、いろいろ組織上はあるだろう。今回で特に極めつけは、本会議での委員長解任決議案の突然の取り下げだった。何が起きたのか、出席している議員すら理解できない異様な状態。
しかし、もう、とやかくは言うまい。
必死で、予算審議の獲得目標を模索し走り続けてきたつもりだ。自分ならこのようにする、ということを考えながら議会の運営や政策の詰めの作業を、淡々と行っていこうと思う。
今、少しの休息が欲しい。