奈良からの一つのアフガン支援

2007年9月16日 (日) ─

 金曜日地元に戻り、緊急の街頭活動を県連で行う。当然、安倍総理辞任による国政の混乱を指摘し、逆にこんなときだからこそ冷静に地道な政策の詰めを行うと訴える。

 我々は、参院選の公約どおり年金問題、天下り根絶、税金の無駄遣いの徹底追及を続ける。来週には「税金の無駄遣い一掃本部」も設置され参画するように言われた。とにかく、この政治ショーに惑わされないよう愚直に取り組む。

 週末は、ミニ集会などで有権者にこの一週間の出来事を細やかに伝える。事実を客観的に伝えることが最も大事だ。

 フクダ!、アソー!、と巷間伝えられるが我々は評論家ではなく現実に国会で論戦に挑む立場。誰が総理になるかが問題ではなく、何を議論するかが重要。どなたが総理になられてもこの国の課題が即座に変わったり解決するわけではない。こうした想いを素直に伝えた。

 敬老祝いの様々な催しの合間を縫って、「NG0アフガニスタン義肢装具支援の会」の滝谷代表を訪ねる。

 アフガンで脚を失った方々への義足提供支援を続けてこられ、今日までの7年間で約190人分の義足を届けてこられた。ボランティアによる作業と、不要になった義足の提供を日本の方からいただいてアフガンに渡り型取りをして持ち帰り3ヶ月かけてアフガンに届ける作業を行っておられる。

 アフガンでの切断者の78%は地雷による戦傷者であり、その数は第二次世界大戦終了時の戦傷者割合とほぼ同等の人口比7%にのぼるという。義足は一体約40万円相当だそうだが、日本においては福祉制度により負担は1割程度に軽減されている。したがってある程度装具として身体に合わなくなると交換されるたびに、古い装具を無償提供いただけるようだ。この義足のメカニカルな部分を使って新たな装具としてアフガンへの提供を行っておられる。

 日曜日ということで、ボランティアの方が製作の手伝いをされていた。ご自身も装具を装着されている、滝谷代表の夢は大きい。アフガンに義肢装具士養成の学校を設立して自前でアフガンの方々の支援ができるような仕組みを作りたいとのこと。様々な支援のあり方の一つとして、取り組んで欲しいとの訴えをいただく。

 目の前に、自らが関われる活動があることを痛感する。

奈良からの一つのアフガン支援