大名行列保存会総会

2005年12月3日 (土) ─

 何とも、870回目である。870年である。

 これは、すごい数字やなぁ。春日若宮おん祭。

 今年も、参加ということで大名行列保存会の総会に駆けつける。春日大社の景雲殿。一同そろったところで若宮に参拝。

 昨年は、金棒侍(かなぼうざむらい)をやった。金棒を持って、ジャララ、ジャララと侍の格好で金棒を引きずりながら偉そうに歩く。

 今年は、行列担当の先輩に何か所作のあるやつやらしてくださいとお願いしていたのだが、台傘という役回りとなった。

 練習が必要である。なかなか、大変(だと思う)。その分、やりがいもある。

 保存会会長から、「練習来れんのか!?。」と問われ、「ハイ!。」と答えてきた。しかし、国交省の閉会中審査に質疑ということになり、「割とヤバイ!。」。伝統行事を汚すわけにはいかない。とにかく、おん祭りの「お渡り」を無事やり抜くために最大限の努力を払わねばと、肝に銘じる。

 「お渡り」とは、ご神霊が多くの供奉(ぐぶ)を従えてお旅所の行宮(あんぐう)へ還られることを一般に言う。しかし、おん祭の場合は、神霊の行列ではなく既に行宮へ還られた若宮神のもとへ、芸能集団や祭礼に加わる人々が社参する行列のことを言う。

 われわれ大名行列は、そのお渡り式十二番。最後方である。

 870年続いているこうした、庶民参加の行事など、そうそうない。この歴史資産の街に生きることの喜びを感じる。

 そして、仲間との打ち上げ。

 五穀豊穣、万民安楽を祈り、大和の一国を挙げて盛大に執り行われた祭の喜びを、今の世に感じることができることこそ、「幸せ」と感じ続けたい。

大名行列保存会総会