再編の一歩
民進党、希望の党の合意により、5月7日に国民民主党として新党結成となることが明らかとなった。
再び、政権交代可能な大きな塊の野党を創るために、浪士が一つにまとまり、国民生活に根ざした政策課題を市井の現場から発し、野に下りながらも取り組めることがあるとして、政治団体、「一丸の会」を立ち上げた立場として、今回の国民民主党結党は、再編の第一歩として、私は評価する。
もちろん、新党に不参加を表明する議員も相当数に上り、未だ恩讐を超えての大同団結とはほど遠いかもしれないが、この合流新党は半年前の分断劇から、一転して、ベクトルを180度転換することであり、ここまで粘り強く努力されてきた、民進党大塚耕平参議院議員、希望の党玉木雄一郎衆議院議員の両代表には、そのリーダーシップとご尽力に心から敬意を表すると共に、一歩を踏み出す勇気を示されたことに感謝を申し上げたい。
ただし、衆議院では依然野党第2党に過ぎず、本来衆参両党併せて107名の陣容が大きく減じることが予想され、まだまだ、再編の一歩にしか過ぎないことも明らかだ。さらに、今の安倍政権は末期症状の体である。与党の政権運営は綻びを見せ、限界に近づきつつあるのは、国民の目にも明らか。一刻も早い自民党・公明党も含めた再編の機運を作らなければならないのである。
一方、安倍総理、直轄で行われると言われている、自民党の元宿事務総長による総選挙「世論調査」が既に行われたとの情報が永田町を駆け巡っている。もはや、三選が危ういと言われ出した安倍政権維持の最終手段は、解散しかない。当然、選択肢の一つとして、考えているだろう。
このような混沌とした時代だからこそ、我々、一丸の会は、単なる数合わせではない、日本の政治変革に向けた本質的な再編にむけた呼びかけを、現職議員にも呼び掛けていきたい、と考えている。