中小零細

2006年6月23日 (金) ─

 中小零細、と言えばいわゆる企業の規模を示しそれと同時に組織やシステムが十分整っていない、トップが日々に追われる状態を揶揄するときに使われたりする言葉をイメージする。

 そして、まさにそのイメージどおりなのが政治家の事務所。

 しかし、政治家は自らの存在を示す、という仕事(例えば会合出席など)が多いため、なかなか事務所内の細かな業務を司ることは困難。おのずと秘書任せになる。すると、意図する方向と違った事務所運営になったり、支持者との齟齬が生じたりする。

 初当選以来、このジレンマにずーっと悩み苦しんできたのだが、この閉会期間を利用して徹底的に事務所マネジメントに乗り出すことにした。

 そ、政治家の事務所といえども地元と国会あわせてもせいぜい20人程度(ちなみにうちは10人)。まさに員数的にも零細であり、会社でいえばそれこそ社員の一挙手一投足すべて社長が把握しているような規模なのである。

 だから、「これからはすべて、社長が統括する!」、と宣言した。スタッフからは、「社長じゃないでショ。」と軽ツッコミ。

 そう。社長じゃぁないが、そういう気持ちで事務所管理するんだー!、とさらに宣言。

 かくして、果たして何年ぶりになるかというパート図やチャート図の工程表、業務管理表の作成や日報フォーム、さらには集計一覧や業務明細書(ジョブディスクリプション)の作成に取りかかる。

 そして、できた。それらを説明し、向こう3ヵ月半の全工程ならびに各員のミッションを明示。

 よし、やるぞ!とばかりに気合を入れる。

 奈良事務所の面々は、既にフラフラ状態か?。一方、本人不在の国会事務所は、この世の春を謳歌か?。

 いずれにせよ、俺の行くところ「♪嵐を呼ーぶぜ!♪」(古いな)と口ずさみながら、マネジメント業務を楽しむ。

 スギちゃんのため息が増えていると思うのは、気のせいか?。

中小零細