ミサイルパニック

2006年7月6日 (木) ─

 朝、目覚めたのは街宣車の大音響だった。

 住まいの九段宿舎は靖国神社の裏。いつも黒やカーキ色の装甲車のような街宣車がたむろしがちな場所なのだが、今日の様子はチョット違う。

 そう、九段宿舎は朝鮮総連の裏手でもあった。そこに、街宣車が結集していたのだ。とてつもない大音響の街宣。

 未明からの北朝鮮によるミサイル発射。

 早朝段階では3発の発射ということだが、情報を得ている現在では7発に達している。朝から報道は一色になる。

 宿舎を出発する車が、出るのもままならない。マスコミ、警察関係の車両、そして黒やカーキ色の街宣車。

 ある種異様な雰囲気の中をやっとの思いで抜け出て、会館へ。

 緊張感の走る永田町、政府の対応を見守る。対応は当然ながら、厳しい制裁措置を行うかどうかに絞られる。後は国連安保理の対応ぐらいか。

 しかし、政府の会見がどうにも、心もとない。

 もう、5月の段階で十分予見できる行動だったはずだ。米軍の展開はそれを物語っている。なぜ、この期に及んで「飛翔体」などと語るのか?。北朝鮮政府によるピョンヤン宣言の明確な破棄(解除)であることを、なぜ即座に認めないのか?。そして、それに対する厳正な措置を一刻も早く国民に示すべきではないのか。

 何とも、奥歯にモノの挟まったような中途半端な説明に終始する政府は、何を懸念しているのであろうか。

 何ともいえない苛立ちと、言葉が過ぎるかもしれないがこの国の平和ボケに相当の焦燥感を持ちながら、明日国会で専門家の同僚に意見を求めてみようと思っている。

 私の意見は偏りすぎているのだろうか。

ミサイルパニック