サラ金現地調査

2006年11月12日 (日) ─

 サラ金にカネを借りに行った。

 というと、まぶちも相当に困っているのか?、と言われてしまいそうだが、サラ金の実態を体験しに行ったのであった。

 まもなく、貸金業法の改正案が審議される。閉会中にも話題になった、グレーゾーン金利撤廃に向けての法案改正である。

 来週にも出番があるかも知れないということで、準備に入ろうとまずは全体の方針を決めて、フィールドワークへ。

 新橋、神田を歩く。オニケンと二人で、まずはサラ金の無人機へ。

 画面のメニューに従ってボタンを押していくのだが、すぐに機械に取り付けてある受話器をとるように指示される。受話器の向こうからは、明るい女性の声で様々な質問が繰り返される。それに応えて、受話器を置く。

 すると、また受話器を取れとの指示。ボタンを押しては、受話器。

 目の前に人はいないが、実質、対面とあまり変わらない。

 後ろで、写真を撮っているオニケンのことを聞かれる。「えーっと、仕事の同僚です。」と、これは間違ってないよネ?、とオニケンと確認しながら返答する。誰か、そばにいて無理やり借りさせられている状況を想定したのだろうか?。

 30分で借りられる、という話は実際はずいぶん違った。結局、東京での宿舎住まいを証明するのに必要とされる証憑を提示できないということで、スピードキャッシングのうたい文句通りに借りることはできなかった。

 ウーン、やってみないとわからないことが結構あるな。自動機での借り入れはうまくいかなかったが、新橋や神田の駅周辺に400軒はあるというマチ金、ヤミ金を調べる。

 と、新手のヤミ金商法を発見。巧妙な手口に思わずうなる。

 貸金業法の問題もさることながら、こうしたヤミ金の取り締まりそのものに問題はないのか!?。

 現場での実態を、わずかの時間ではあったが知ることができた。続いて、大手サラ金の元役員や部長クラスからのヒアリング。多重債務者や被害者も含めて、表面に出ている問題だけではなく、本質に迫りたい。

 新たな問題提起につながればと思っている。

サラ金現地調査