「中長期対策チーム」が事態収束へ全力で
2011年5月5日 (木) ─
補佐官辞令交付、原発対応担当に就いてから統合本部のもとを離れることなく張り付いてきたが、40日ぶりに地元へ戻る。
統一地方選挙も一切奈良に戻ることができなかったが、原発対応への取り組みについての励ましの電話やメール、ファックスなど、地元の皆さんの温かいご理解に心から感謝している。
いまだ、原発対応は予断を許さない状況であるが、先々週の金曜日には日本記者クラブで講演をし、統合本部の状況を詳細にお伝えした。
現在は、僕は統合本部の特別プロジェクトの一つである「遮へいチーム」あらため「中長期対策チーム」の政府側代表者としてチームリーダーを務めている。東電側はそれまでの建築土木の責任者から原発の責任者である武藤副社長へと交代した。
原発対応における重要な課題である「中長期」の対策、将来の封じ込めまでを視野において検討を行うチームであり、東電側も原発の最高責任者を配することにより、事態収束への必死の取り組みを示していると理解している。ありとあらゆる事態に対処するための中長期対策チームであるからこそ、常に最悪のシナリオなり想定されうる最大のリスクを念頭に置きながらの検討が中心になる。緊張が強いられる。
一方震災も、ようやく復興への明るい希望の声が、少しずつだが聞こえてくるようになった。
女川の避難所から、数年前に僕が訪れた時の写真が漂流していたとして壁に貼られていたとの写メが届く。
流された会社や工場はもう元には戻らないが、再度イチから、いやゼロから出発するとの勇気づけられる言葉が返ってくる。
一歩一歩、着実に前に進んでいくことへの、サポートを改めて強く思う。
「中長期対策チーム」が事態収束へ全力で