補正採決応じず

2009年1月20日 (火) ─

 今週末の参院での補正予算審議は関連法案の採決見送りとの報道が流れる。ホンマかいな。

 そうなると、当然与党は「強行路線」に突っ走るだろうから明けて翌週からの所信表明は月曜日にはやるだろう。火曜日にはならないの?と議事関係者に聞くと、所信表明は慣例で月曜日か金曜日となっているらしくその次のタイミングは30日の金曜日になってしまうらしい。そんな硬直したこと言ってていいのか、と驚く。

 いずれにせよ、野党が採決を延ばしそれに反発した与党が所信表明を野党抜き本会議で強行となると完全に国会は不正常と化す。

 また、予定が立たない世界に入るのか。

 一方、消費税の話は与党内での火のつき方が想像以上に大きいようだ。

 小泉元総理は「消費税増税の時期を税制関連法案の付則に明記する政府方針について「常軌を逸している」と批判」(日経)と火の手を挙げているが、かつて8割近い支持率を得ながらも消費税を先送りしてきた人の直感であろう。

 選挙に与える影響の大きさを熟知した元総理の動物的感は鋭いものの一つだと感じる。ある意味「消費税」の恐ろしさを熟知しているともいえるか。

 参院の二次補正予算審議はもう終わりだと思っているのか、麻生総理の答弁には若干の余裕が感じられるが、ある意味最も難しい運営を迫られているのは、党内事情なのかもしれない。

補正採決応じず