第692号 原発比率目標を見直せ
政府は1日、2030年度の望ましい電源構成(ベストミックス)案を決定し、原発比率を20~22%としました。私は10日、この比率の実現可能性について、衆議院経産委員会で宮沢経産大臣にただしました。
◆現実的に不可能な目標
政府は、今後原発の新増設やリプレース(建て替え)を行うことは、「現時点では想定していない」と繰り返し述べています。
宮沢大臣は、それを前提に2030年の電源構成において、原発比率20~22%を達成するためには、2030年時点で、国内に存在する計46基の原発(廃炉決定したものを除く、建設中のものを含む)のうち、30基台半ばの原発の稼働が必要であると私の質問に答えました。しかし、現実的にはこの目標達成はほぼ不可能であると言えます。
原発の運転期間については、原子炉等規制法による制限で、原則40年までとされています。仮にこの40年運転制限の原則を適用し、原則通りに運転停止していくと、2030年に稼動する原発は23基となります。この場合、全電源に対する原発比率は十数%程度にとどまります。
ただ、この40年運転制限の原則では例外として、1度だけ最長20年の運転延長が認められています。政府はこの運転延長制度を活用して稼働原発の数を確保しようと考えているのです。
しかしながら、この運転延長の審査は、通常の再稼動の審査に加えて、設備の老朽化対策等についての審査もパスしなければなりません。したがって原子力規制委員会の田中委員長も述べている通り、原発事業者にとっては大変高いハードルです。宮沢大臣の言い分通りの原発稼働を確保するには、46基全てが再稼動した上で、2030年までに40年の運転制限を迎える23基の原発のうち、12基以上の原発が運転延長の審査をパスして運転延長する必要があります。審査の厳格さなどを考えると、その実現可能性には大きな疑問が残ります。
さらに、この考え方では46基全ての既存原発が再稼動することを前提としていますが、その中には福島第2原発や、活断層の問題を抱える柏崎刈羽、敦賀など、再稼動が困難と考えられる原発が多く含まれているので、実際に再稼動する数は、経産省の想定より更に少なくなることが容易に想像できます。政府の見込みは、楽観的な仮定を幾重にも重ねた結果得られた、実現性の非常に乏しいものだと言えます。
◆無責任な目標の見直しを
このような目標を掲げることは、国民に対してのみならず、国際的にも無責任な行為です。政府は、このベストミックスをもとに、温室効果ガスを2030年に2013年度比で26%削減することを国際的な約束として発表していますが、温室効果ガスを出さないとされる原発比率が未達成ならば、この目標達成も困難です。政府は、エネルギーミックスの議論において、原発政策の実現可能性に目を向けつつ、温室効果ガス削減のもう1つの主要な方法である再生可能エネルギー比率の更なる上積みを検討する必要があったのです。
それらを欠いた今回の議論は、極めて穴の多い杜撰なものだったと言わざるを得ず、抜本的な見直しが必要であると考えます。(了)
スタッフ日記「いろいろダイエット!」
30歳も越えたし、そろそろ痩せてみようかなぁ。そう思い5月頭からダイエットに取り組んでみました。開始して1ヶ月半の結果ですが、今のところ体重-7kgで進行中です。
ダイエットしてみようと思いたってまずしたことは、本屋さんでの本の物色です。
ムダなことはしたくない、効率よくいきたい!と眺めてはみますが、並びも並んだすごい種類のダイエット本の数々。これだけたくさんの本があるってことは、多くの人が痩せたいって悩んでるんですよね…、と今更ながらに感じました。
最終的に、東京大学大学院の石井直方先生の提唱されているスロトレ、低カロリー食への置き換え、お腹を凹ませるドローイン運動、この3つを日常的にやってみることにしました。それから休みの日にはスポーツジムに通い、そして毎日の結果の確認で、朝・夕の体重をカレンダーに記録、こんなルールにしてみました。
特に、記録ダイエットについては簡単なことながら効果大です!毎日数字の推移を目にするので、あー今日はお昼たくさん食べたなぁ、今日はジム行ったしこれだけ減ったぞ、と半分ゲームみたいに楽しんでやっていました。
次はより効果的にプロテインを飲んでみようか、疲労回復にクエン酸を飲んでみようか、と考えていると…なんか代議士と似てきたなぁ、と1人苦笑い。1ヶ月やってきて、自分なりのメニューも色々こなれてきました。夏に向けてもう一息がんばってみます!(ハム)