突っ込み道場
田舎育ちの長女にしてみれば、東京は何でもものめずらしい。しかし、都会の街並みよりもとりわけ「人」が気になるらしい。「お父さん、東京の人ってすぐ笑うねぇ、関西弁話すだけでしほり笑われるわぁ。」とさも珍しげに言う。
確かに、娘は笑いのセンスという意味では世界一厳しくハイレベル(!)な大阪の影響下にある奈良育ち。大阪人の域まではいかなくても、違いはわかるかもしれない。「奈良やったら絶対受けへんことでも受けんねん」といぶかしがる。
確かに、東京ではボケてもまぁ、突っ込まれることはない。知る限り在京の政治家でも突っ込んでくれるのは、手塚仁雄前代議士くらいのもんだ(これって褒めてるんだけど)。
と、いうことで事務所で突っ込み道場開いてみました(なんのこっちゃ)。
予算委審議後、資料の山であまりにも会館事務所内が汚いので大模様替え決行。とりわけ資料の山に埋もれて整理が悪いタケは僕の部屋に机を置くことになった。これで厳しい監視にさらされる。
結局会館事務所は、廊下にまでキャビネットや資料を運び出してなにやら引越しのような状態になった。
そこへ、通行証を貸してくださいとやってくる各議員秘書さんや取材に訪れる顔見知りの記者さんたちが一様に、「どうしたんですか?」と入ってきて驚く、の図になる。すかさず、シズちゃんが「引越しです」と答える。皆一様に、「エー!?」「ハーッ、どこへですか!?」と聞いてくる。そこへ「参議院へ」とボケる。相手がキョトンとしていたらさらに「なんせ、6年間選挙ないっすからねぇ」とボケかます。
ここで相手が突っ込みできれば、50点。チョッと面白ければ60点。イイ突っ込みなら80点と点数付けるんだけど、まぁたいていは「ウソでしょ」とか「...?」の反応で20点。
「いいなー、ウチも引っ越したいわぁ、方法教えて!」と合格点の突込みができたのは、T事務所のO秘書さんだけだった。