無料化検討

2009年2月23日 (月) ─

 金曜日の集中審議を終えて、「時間足りんかった...」とチョット悔やみながらも、どっと疲れが出る。最後の質疑と思っていたが、週明けての23日からも一般質疑で出番もまた回ってきそう。

 現在、僕が主査で民主党の高速道路無料化法案の検討を行っているが、政府も上限1000円の施策を実施しようとしている。先の質疑で、上限1000円は3割引との明確な答弁を得た。そのために年間ざっと3000億円の国費を投入しようとしている。

 高速道路3割引で3000億円の国費投入を行うのであれば、10割引すなわち無料化の検討も行ってはいないかを確認したものである。

 麻生総理は、理解しているのかしていないのかわからないが、答弁をはぐらかした。

 一方、僕の調べで国総研(国土交通省国土技術政策総合研究所)の研究報告書では3割引と5割引の2ケースを研究していることが判明した。そこでは、全国の道路網によって生じる便益を算出している。それによると3割引で5200億円、5割引で1兆200億円。相当の便益が得られることが推計されていた。

 今回の上限1000円政策は、これによれば5200億円の便益を生むことを示しているわけで仮に3000億円の国費投入でも十分効果的な政策だといえる。

 しかし、この報告書でおかしなところを発見した。どうみても、一致しない記述を見つけ出した。そして、新たに10割引すなわち無料化の検討を行っていることを発見した。

 しかし、このことが報告書から消されていた。不自然な記述は、10割引の記述を消し忘れたものだった。

 この隠された報告書の推計結果を見れば、無料化による便益は2兆6700億円。これだけの経済効果を見出すことができるのである。

 では、なぜ国交省はこの検討結果を隠したのか?百歩譲って、途中の検討結果だったとしても、なぜそれを最終報告書から削除したのか。民主党の政策だからか?、聞きたいことは山ほどある。

 そして、何より短い時間で訴えたのは、この削除された(隠された)部分にこそ議論の必要があるのではないかということである。無料化検討を公にし、議論の俎上に載せるべきである。

 このように主張したのであるが、まったく理解していない麻生総理と、しっちゃかめっちゃかの金子大臣答弁でタイムアウト。

 残りの質疑で確認する。

 ポリシーメーカー、ローメーカーとして、よりよいものを国会の場で議論していけばいいではないか。

無料化検討